北海道
おしゃまんべおんせん・おしゃまんべおんせんほてるこうしゅうよくじょう
長万部温泉・長万部温泉ホテル公衆浴場
天然ガスの試掘中に発見されたという温泉公衆浴場
毛ガニで有名な長万部にある温泉は昭和30年にガスの試掘の最中に発見されたという温泉です。温泉の発見とともにあっという間に温泉街が形成されたということである種独特の雰囲気を持った街並みのように感じます。長万部温泉ホテルは1階が公衆浴場にもなっていて地域住民のお風呂的存在のところです。公衆浴場は宿泊とは別の入口になっていて、玄関を入りると下駄箱がありその奥に男女別の入口、そして脱衣所に入ると番台があるという典型的な銭湯形式でした。少し鄙びかけた気配もあり、昔ながらの銭湯の雰囲気が残るローカルチックなところです。脱衣所には温泉の成分表や古めかしい大きな効能書きもありました。片隅にはコインランドリーもあり、地域住民の生活の一部になっているという印象を受けました。浴室はタイル張りの小ぢんまりとしたシンプルなものですが、中央に雪だるま型の湯舟があります。湯舟は2つに区切られていて手前側は45度以上あってかなり熱いのですが、その奧の湯舟は手前側の浴槽から溢れ出た分だけ注ぎ込むような形式になっていたので43度ぐらいとちょうどいい湯加減になっていました。黄色く色づいた湯はとてもしょっぱい味がついています。洗い場にはカランがありますが、湯を出すとゴミのようなものが沢山出てきます。源泉を使用しているのかと思ったのですが、しょっぱくないので雨水でも沸かして使用しているのでしょうか? 洗い場の反対のスペースにはニョキっと突き出したパイプから流れ落ちる打たせ湯がありました。一般的に打たせ湯は浴室の隅だったり壁側などにあったりするものですが、ここの場合はちょこっと不自然な位置にあって妙な気分になるのでした。
掲載: 2003/06/08
Data
- 所在地:北海道山越郡長万部町温泉町
- 源泉名:長温R2号
- 入浴 :2002年8月
- 泉質 :ナトリウム−塩化物泉(高張性弱アルカリ性高温泉)
- 泉温 :源泉49.5度 湯舟A45度 湯舟B43度
- 湧出量:毎分600リットル
- PH :8.0
- 蒸発残留物:10.41g/kg
- 形態 :公衆浴場 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 下町度:☆☆☆☆
- 穴場度:☆
- 鄙び度:☆☆
- 素朴度:☆☆☆☆
- 景色 :☆
- 総合評価:☆☆☆
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