北海道
おくぴりかおんせん・やまのいえ
奥美利河温泉・山の家
山の中の静かでのんびりとした開放的な温泉
国道230号線沿いのピリカスキー場から細い山道を登った自然に囲まれた温泉が奥美利河温泉です。長万部からだとクルマでだいたい1時間半ぐらいですかね。途中の山道は舗装はされているもののとても細くてクネクネとした一本道なので、ほんとにこの先に温泉施設なんかあるのか不安になってしまうほどのところです。山道も終点に辿り着くと突然開けた空間が広がります。ベンチや遊歩道と公園のように整備されていますが、大自然に囲まれて喧騒とは無縁の世界のようです。奥美利河温泉山の家は大きなログハウス調の山小屋でどっしりと構えた雰囲気がありました。宿泊や日帰り入浴の受付はこちらで行いますが、温泉は手前にある木造の小屋の中にあります。素朴というよりはむしろ質素といった感じの簡易的な脱衣場がありその奥に内湯があります。内湯と言っても四角く木の板で囲まれた湯舟があるだけでカランや洗い場的なものはありません。湯舟へは無色透明の湯がドバドバと惜しげもなく掛け流されていました。浴槽内はごろ太石や小石が敷かれていてとても野趣的な雰囲気です。それにしてもかなりぬるい湯で、温度を計ってみると37度ほどでした。夏場はこれでも問題ありませんが春や秋はかなり厳しい気がします。ちなみに冬季は休業になるそうです。脱衣所とは反対側の扉を出ると露天風呂があります。内湯は男女それぞれに浴室がありますが、露天風呂は一部分が木の壁で仕切られているだけでほとんどというかまるっきり混浴です。内湯と同じくぬるい湯で、底には小石が敷かれています。あまりにも開放的すぎるので露天風呂というよりは池という雰囲気さえもありました。男性側浴室の出入り口付近の山側、その岩陰から湯がドバドバと川のように湧き出しています。温度は38度ほどとやはりぬるいです。お湯は特に目立った浴感もなくさらさらとした無色透明無味無臭の単純泉ですが、しばらく浸かっていると全身に気泡が沢山まとわりついてきます。けっこうぬるいように感じるのですが、やはり温泉の効果なんでしょうかポカポカと温まるのは不思議なものです。のんびりと温泉と自然を楽しんで何もしないという贅沢を味わうにはもってこいのところでしょう。
掲載: 2003/06/08
Data
- 所在地:北海道瀬棚郡今金町字美利河
- 源泉名:美利河温泉
- 入浴 :2002年8月
- 泉質 :単純温泉(弱アルカリ性低張性温泉)
- 泉温 :岩の湯口38度 湯舟37度
- 形態 :山小屋 (内湯)男女別 (露天風呂)混浴
- 効能 :リュウマチ性疾患、運動器障害、神経麻痺、神経痛など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆
- 気軽度:☆☆
- 穴場度:☆☆
- 野趣度:☆☆☆☆
- 秘湯度:☆☆☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆☆
- 疲労度:☆
- 異色度:☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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