熊本県
くろかわおんせん・りょかんまつのい
黒川温泉・旅館松乃井
庭池のような露天風呂の奥には混浴の岩風呂
黒川温泉ブームもすっかり定着してしまいいまや日本を代表する人気の温泉街になっています。そんな温泉街の中心地からやや上流に向かったところにある奥黒川温泉の静かな温泉旅館が松乃井です。さくら通りにしむらの手前の駐車場からでも徒歩で15分程でいけます。浴室は男女別に内湯、そして露天風呂がありますが、一番奥にある大きな露天風呂は男女どちらの浴室からも行けるようになっていて混浴になっているのが特徴です。脱衣所を抜けるとまずは内湯になります。飾り気は無いながらも素朴な味わいがあって山小屋の浴室的な印象を受けました。男湯は内湯を抜けると池のような露天風呂「どうだんの湯」があります。何故、池のように感じるのかというと奥の混浴の露天風呂へ行くための橋が湯舟をまたぐように架けられていること。また岩風呂風の湯舟は細長く周りに木々があるので見た目はやっぱり庭池です。錦鯉が泳いでいても違和感がないような光景なんです。しかしその湯舟の前には「やけどしますので入らないで下さい」と書かれた注意書きがあります。見ると熱湯に近い湯が注がれているようで、注ぎ口は湯気がもうもうとあがってみるからに熱そうです。けれども湯舟にはホースで水がじゃんじゃん注がれていたので確かに熱いですが入れない温度でもありませんでした。一番奥の混浴の露天「満天の湯」は中央に大きな岩のあるとても広いものです。山側には打たせ湯もあり、反対側は崖になっていました。かなり開放的なものですが、逆に日陰もないので真夏の日中などは辛いんじゃないでしょうか。そのかわり夜は名前の通り満天の星空を眺めながら入浴ができるそうなんです。残念ながら宿泊はしていないのですが、是非とも泊って堪能してみたいですね。女湯の露天風呂は「しゃくなげの湯」といいます。混浴の湯舟の隣にありますがつながっているのでお湯に浸かりながら行き来が出来ます。混浴との境は大きな石の壁で囲まれて入り組んでいるので、混浴の様子を確認しながら入ることができるので比較的安心して入れるのではないでしょうか。なお宿泊者は「見はらしの湯」「渓流の湯」の二つの家族風呂が利用できるということで、そのどちらも景色のいいロケーションが自慢なのだそうです。のんびりとした黒川を楽しみたい人にお薦めです。
掲載: 2003/06/29
Data
- 所在地:熊本県阿蘇郡南小国町奥黒川温泉
- 入浴 :2002年9月
- 泉質 :含硫黄−ナトリウム−塩化物−硫酸塩泉
- 泉温 :源泉87.2度
- 形態 :温泉旅館 (内湯・露天)男女別 (大露天)混浴
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 野趣度:☆☆
- 素朴度:☆☆☆
- 優雅度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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