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大分県

べっぷおんせん・くすのきおんせん

別府温泉・楠温泉

別府裏路地の隠れた名湯でローカルに浸る
別府の市街地の裏路地界隈には情緒を残す小さな共同湯がたくさんあります。その中のひとつ楠温泉は商店街のすぐ脇にある公衆浴場です。楠温泉は別府の温泉の中でも歴史のある温泉なのだそうで、商店街の通りには徳川時代から別府を代表する温泉であったことが書かれた石碑がありました。浴場は小さな雑居ビルといった感じで入口に看板があるからよいものの、そうでなければここに温泉浴場があるとはつゆとも思えない雰囲気です。中に入るとすぐに登りの階段があり、上の階は公民館になっているようです。浴場は1階の奥にあります。ビルは鉄筋コンクリートですがけっこう年季が入っている感じでけっしてきれいでもかっこよくもありませんが、コンクリート壁の古ぼけた感じが怪しさを強調しながらも素朴な雰囲気を醸し出していました。脱衣場は棚が手前に少しあるだけの非常に質素なもので飾り気も何もなく倉庫の一室といった印象です。奥の扉を開けると浴室です。とても小ぢんまりとした狭い浴室で小さな窓はあるものの曇りガラスでしかも隣の建物で陰になっているのでとても暗く陰湿な感じがあります。いかにもビルの地下といった雰囲気があり室内には入口の目の前に大きな柱が立っていたりします。その柱の陰に掛け湯がありボコボコと豪快な音をたてながら泡が出ていました。湯舟は5〜6名程でいっぱいになってしまう広さで湯は無色透明ですが、湯船の底や脇は温泉の成分で赤茶色に染まっています。39度ほどのぬるめの湯ですが、熱気がこもっていることもありしばらくすると汗が止まらなくなってきます。窓は湯が冷めてしまうので開けないで下さいとの注意書きもあり換気ができません。湯は湯舟から豪快に溢れていますが、お湯の注ぎ口が見当たりません。どこから注がれているのかと思ったら湯舟の底の脇から出ているようです。お湯は少し鉄分の味がするといった感じでした。
掲載: 2003/07/06
Data
  1. 所在地:大分県別府市楠町
  2. 入浴 :2002年9月
  3. 泉質 :重炭酸土類泉
  4. 形態 :公衆浴場 男女別
  5. 露天風呂:なし
  6. 開放度:
  7. 清潔度:☆☆
  8. 気軽度:☆☆
  9. 下町度:☆☆☆☆
  10. 穴場度:☆☆☆
  11. 鄙び度:☆☆☆☆
  12. 素朴度:☆☆☆☆
  13. 景色 :
  14. 総合評価:☆☆☆