大分県
あまがせおんせん・じんでんのゆ
天ヶ瀬温泉・神田湯
開放感か羞恥心か、河原の丸見え露天風呂
天ヶ瀬温泉は温泉街を貫く玖珠川の河原に野趣満点の露天風呂や共同浴場が点在する、ローカルムードも観光ムードも持ち合わせた人気の温泉地です。開湯起源はわからないけど奈良時代には既に利用されていたという古い歴史を持つ温泉だそうで、九州だけでなく京都や奈良からも湯治に訪れる客がいたという記録が残っているそうです。いくつかある露天共同浴場の中でも上流部にある神田湯はもっとも開放感溢れる湯舟です。河原のすぐ脇に岩とコンクリートで囲んだだけのシンプルなもので、目隠しのような囲いはおろか脱衣所も何もありません。湯舟の脇で衣服を脱いで入るしかないのですが、ほんと河原の中にポツンとある湯舟なので、この上なく恥ずかしいロケーションの湯舟です。他の共同湯と同じように無人なので、利用する際には手前にある赤い料金箱に利用料金を各自で払います。脱いだ服は濡れないように端の岩の上にでも適当に置いて入るのがいいでしょう。ビニール袋を用意しておくと便利です。湯はそれほど熱くもなくぬるくもない丁度いい温度で、また何ともいえない絶妙な開放感がたまりません。週末の真昼間などは観光客など衆人環視の中で入ることになりそうな気配なので、勇気が必要でしょうね。周囲に誰もいなくても、すぐ真上が道路で、対岸の旅館や橋の上からも丸見えなので、さすがに女性の方は入りづらいでしょう。気持ちよく浸かっていると、通りがかりの観光客や通行人が声を掛けていったりもします。「気持ちよさそうね〜」とか「湯加減どうですかぁ」とか、みんな羨ましそうに声を掛けてくれるので、ちょっと優越感に浸ってしまいますね。目の前の玖珠川も浅瀬の大きな川なのでさらさらと流れる音をBGMにロケーションを満喫しましょう。無色透明のさらりとした湯ですが、硫黄の臭いがしっかりと感じます。究極の露天風呂としていつまでも残していくためにマナーはしっかりと守って利用しましょう。
掲載: 2003/07/21
Data
- 所在地:大分県日田郡天瀬町
- 入浴 :2002年12月
- 形態 :露天風呂 混浴
- 脱衣所:なし
- 開放度:☆☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 穴場度:☆☆☆
- 野趣度:☆☆☆☆☆
- 秘湯度:☆☆☆
- 異色度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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