鳥取県
かいけおんせん・みついべっかん
皆生温泉・三井別館
ポカポカと湯冷めしにくい塩辛い温泉
海岸の浅瀬にお湯が湧いているのを漁師が発見したという皆生温泉は、旅館やホテルが立ち並ぶ山陰を代表する温泉地のひとつです。温泉の発見は明治33年とそれほど古い温泉ではありませんが、米子の市街地からすぐということもありブームに乗ってけっこう賑やかな温泉街が形成されています。そんな温泉街の中心付近にある三井別館は庭園や豪華な料理、そして温泉が自慢の大きな和風温泉ホテルです。浴室は「御影の湯」と名づけられた男湯と「人魚の湯」と名づけられた女湯があります。とても大きなホテルなので浴場は脱衣所も浴室もけっこう広いのが特徴です。脱衣所は棚にカゴが並べられたシンプルなもので、少し古びてきているような雰囲気もありました。御影の湯は浴室全体が御影石というゴージャスなものですが、季節柄か中に入ると湯けむりで一面真っ白で前も見えないほどでした。手前側に洗い場が並び奥に横一面に広がった長い湯舟があります。湯舟の真正面には石で組み上げた大きな滝があり、流れ落ちる様を見ながらの入浴は贅沢な気分です。洗い場にはシャンプー、トリートメント、ボディソープ、洗顔ソープなどアメニティは各種揃っていてとても豪華な印象を受けます。湯舟は非常に浅くなったスペースが両端にあり、寝そべってトド状態になるとなかなか気持ちがいいです。湯はドボドボと注がれていてよくみると掛け流されているようです。無色透明でかなり透明度は高いように感じました。特徴的な臭いは感じませんでしたが、舐めてみるとけっこう塩辛い湯です。そして若干の苦味もありました。それでいてものすごくしっとりとした肌触りの気持ちがいい湯ですが、少々熱めの湯だったので汗がどんどん噴き出してきます。塩分を含んだ湯なので一度温まってしまうとなかなか湯冷めしないのが特徴で、浴後もいつまでもポカポカと体が火照っていました。
掲載: 2003/07/26
Data
- 所在地:鳥取県米子市皆生温泉
- 源泉名:皆生温泉中央温泉貯湯槽6号、8号、10号、18号、30号
- 入浴 :2002年12月
- 泉質 :ナトリウム・カルシウム−塩化物泉(高張性中性高温泉)
- 泉温 :源泉64.2度
- PH :7.3
- 形態 :温泉ホテル 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 優雅度:☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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