大阪府
てるめりゅうぐう
テルメ龍宮
今なお下町の銭湯気分が味わえる大衆温泉浴場
大阪市港区の住宅街の角にある温泉銭湯がテルメ龍宮です。けっこう派手なネオンで健康ランドっぽいイメージがあったのですが中に入るとごく普通の銭湯といった雰囲気でした。脱衣所には浴室への入口が2ヶ所あるのですが、1つは地下の浴室ということで、地下と1階の2ヶ所に浴室があるのです。浴室内はわりと広くて入るとすぐ正面の両サイドに掛け湯がありました。湯舟が真ん中にあって両脇に洗い場が並んでいる関西方式です。ここのカランは面白いことに湯と水と適温の湯の3種類がありました。湯と水を混ぜて使う手間まで惜しいというのが大阪らしくて面白い発想ですね。湯舟はいくつかあるのですが温泉と白湯があり、手前側2つが温泉で奥が白湯になっていました。温泉は泡の出ているものと、深さが腰ぐらいまであるものがありました。温泉はナトリウム−塩化物強塩温泉ということで、舐めるとけっこうショッパイもので、微妙に油臭いような感じもあります。浴室の一番奥には水風呂と別料金のサウナもあります。また浴室の脇には「スチームサンソ」と書かれた部屋があり、こちらの部屋の中はけっこう熱くてサウナのような感じのものです。だけれども酸素の量が通常の2倍の濃度にしてあるそうで健康にいいらしいようなことが書かれていました。またそれとは別に小さな部屋があり、そこは怪しげな壁画が書かれていて、温泉の湯舟と「バスクリン」と書かれた湯舟がありました。それからここは浴室内にテレビがあり、湯舟に浸かりながらテレビ番組を楽しむことができます。よくサウナなどにテレビが設置してあることはありますが、浴室にテレビが置いてあるのは珍しいのではないでしょうか。そんなわけでみんな体を洗いながらとか湯舟に浸かりながら顔だけテレビの方向を向いていて、とても異様な感じさえしたのでした。スポーツ中継なんか見ていたら頭に血がのぼるのと湯に浸かりすぎるのとで、のぼせてしまいそうな気もするのですがね。地下の浴室は寝湯に座り湯などがあり、源泉の飲泉所もありました。
掲載: 2003/09/07
Data
- 所在地:大阪府大阪市港区港晴
- 入浴 :2003年1月
- 泉質 :塩化物ナトリウム強塩温泉
- 泉温 :源泉53.9度
- 形態 :公衆浴場 男女別
- 効能 :神経痛、五十肩、痔疾、火傷、皮膚病など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 下町度:☆☆☆☆
- 異色度:☆☆
- 人気度:☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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