山梨県
えんざんおんせん・こうちそうこうしゅうよくじょう
塩山温泉・宏池荘公衆浴場
温浴と冷浴を相互に繰り返して健康増進
JR中央本線の塩山駅からほど近いのが塩山温泉です。街中にあるのですが旅館は点在しているので温泉街という雰囲気はあまりなく、どちらかというとひっそりとした温泉地といった印象を受けました。しかしこの温泉は600年程前の南北朝時代後亀山天皇の時代に発見されたというとても歴史ある温泉なのだそうです。その温泉街の一角にある旅館宏池荘は公衆浴場も営む元湯旅館です。旅館の真裏にある大浴場を公衆浴場として開放していて、地域の方々の銭湯として親しまれています。裏手の旅館の駐車場の奥に公衆浴場の入口がありますが、あまり派手な看板ではないのでちょっとわかりづらいかもしれません。宿の方には露天風呂もあるそうですが、公衆浴場の方は内湯だけになります。しかし公衆浴場といいながらも旅館の浴場というだけあって、御影石を使って整備された浴室は銭湯というよりやはり旅館の浴室という感じで高級感があります。奥側はガラス窓で庭園風の小さなスペースがありなかなか情緒を醸し出していました。洗い場はシャンプーやリンスはありませんが、石鹸は用意されています。湯舟は大小2つあり、手前側の湯舟は25度程の源泉による水風呂になっていました。奥の大きい方は加熱しているので43度と少し熱めでした。加熱した湯と水風呂を交互に浴びることによって健康が維持できるということで、浴室の入口前には中国療法健康センターによる温冷浴についての説明があり、その効能について書かれていました。湯は無色透明、無味無臭ですがアルカリ性のツルツルする湯でとても気持ちがいいです。水風呂の方が源泉ということもあってかよりツルツル度が強く感じられます。アルカリ性のツルツルした湯に加えてよく室内は床が御影石なのでとても滑りやすくなっています。気を抜いて歩いているとツルッと滑るので注意が必要です。冷や汗とともにいい汗をかいて気分も爽快、湯からあがると肌がスベスベになっているので気分がいいものです。
掲載: 2003/10/04
Data
- 所在地:山梨県塩山市上於曽
- 入浴 :2003年5月
- 泉温 :源泉槽25.3度 加熱槽43.2度
- 形態 :公衆浴場 男女別
- 効能 :神経痛、胃腸病、リュウマチ・婦人病など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 下町度:☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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