広島県
おんどおんせん
音戸温泉
市街地にさりげなくある温泉銭湯
広島市内、新天地の外れにある温泉銭湯が音戸温泉です。街中の銭湯ということもあって大きなビルの一角にありまったく古風な雰囲気はありませんが、受付入り口の看板だけは古めかしいものでした。交差点の角にありデカデカと「広島の名湯」と看板が出ているのでけっこう目立ちますが入口は脇の階段をあがっていった2階にあり、とても地味な感じです。ここは元々は水道水を利用した単なる銭湯だったのですが、昭和47年から掘削をはじめて12年かけて掘り当てたという悲願の温泉なのだそうです。入口を入ると自動券売機とフロントがあり、右側が女湯で左側が男湯になっていました。浴室はビルの一角ということもあってかなり狭いながらもスペースを有効活用している感じがあります。まず手前側には洗い場があります。蛇口と固定式のシャワーが付いていますが、温度を調節するようなものはついていません。仕方のないことかもしれませんが、洗い場と洗い場の間隔もやや狭い感じがあり、ひとつおきぐらいでないと隣とぶつかってしまいそうな気がしました。それから入口を入ったすぐのところの壁側にステンレス製の扉があり恐らく女湯と繋がっているのだとは思いますが、その扉に小さなボックス扉が付いていて「石鹸受渡口」と書いてありました。男女間の壁の上を投げてシャンプーや石鹸を渡している光景を見たことがありますが、それだけ需要があるのでしょうかね。そして浴室の奥には湯舟があります。湯舟はジェットバス、バブルバス、水風呂の3つに区切られていました。その手前には半円形の薬湯がありますが、こちらを利用する場合は別料金となります。このときは赤茶色の湯で、漢方薬系の臭いがありました。薬湯の脇にはロフト状になったサウナに行く階段があります。こちらの利用も別料金になっています。薬湯やサウナを利用する際には目印のゴムベルトをつけて入ります。湯舟の奥には大きなガラス窓があり、外を眺めるとすぐ繁華街という感じで、妙な気分です。温泉は無色透明な湯で、ナトリウム塩化物泉ということもありショッパイお湯でした。繁華街にある銭湯で、しかも早朝まで営業していることもあって酔い覚ましにはいい温泉かも。
掲載: 2003/11/16
Data
- 所在地:広島県広島市中区田中町
- 源泉名:音戸温泉
- 入浴 :2003年5月
- 泉質 :ナトリウム塩化物泉
- 泉温 :源泉20度
- 形態 :温泉銭湯 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、冷え症など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 下町度:☆☆☆
- 穴場度:☆
- 人気度:☆☆☆
- 景色 :☆
- 総合評価:☆☆☆
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