群馬県
たかさきかんのんやまおんせん・きんざんそう
高崎観音山温泉・錦山荘
タヌキの宿としても有名な和風旅館
高崎市の西南、烏川を渡って住宅街を抜けたところにはかなり古くからあるレジャーランドのカッパピアがあります。春には2000本の桜が咲き乱れて桜の名所となっているそうです。そしてその奥には高さ41.8メートルの白衣大観音が建っていて高崎の観光ポイントとなっています。カッパピアのすぐ下、道路脇の立派な門を潜り抜けて上り坂を上がると高崎観音山温泉「錦山荘」にたどり着きます。ここは大正4年から昭和のはじめまで、清水鉱泉と呼ばれた温泉宿があったそうで、現在は高崎観音温泉として蘇ったという温泉旅館です。駐車場は森に囲まれ、建物は庭園に囲まれたという本当に静かな場所で、ここが高崎市なのかとビックリする程静かで趣きのある旅館です。純和風の趣はまさに高級旅館なんだけど日帰り休憩も受け付けているという人気の宿なのです。館内は民芸調の落ち着いた雰囲気で、廊下を歩くだけでも心が和む気分です。浴室は温泉展望風呂になっていて山の斜面に面して建っています。浴室は内湯だけど斜面側は壁一面大きなガラス窓になっているので明るく景色も眺められるという好立地にあります。浴室の一角には小さなベランダが設けられていて、デッキチェアにもたれかかりながら風に当たることができてなかなか気持ちがいい浴室です。山の斜面は森になっているものの目の前は開けていて遮るものがなく遠く高崎市街が見渡せます。夜は夜景などが楽しめるのじゃないでしょうか。浴室の前には時折タヌキも姿を見せることがあるとのことで、いかに自然豊かな場所にあるのかがわかります。内湯の湯舟はわりと広くとてもゆったりとしています。湯口は2つあり、一方は少し高い位置からドバドバと流されているので打たせ湯にちょうどいい感じです。壁にある説明によると源泉は黄褐色でタオルを入れると伊香保温泉と同じように黄色くなるのだそうですが、この湯舟では濾過しているとのことでタオルが色付くことはありません。濾過しているとはいえ湯舟の湯は無色透明というほどではなく、微妙に緑色をしていました。折角の濃い温泉を濾過してしまうなんて何かもったいない気もします。小さくてもいいからせめて源泉浴槽とか作るつもりはないのでしょうかね。ちなみに循環しているようなので飲用は不可だそうです。浴感は少しツルツル感がある湯で、泉質も景色も雰囲気も良くてかなりお気に入りとなりました。
掲載: 2003/11/23
Data
- 所在地:群馬県高崎市石原町
- 源泉名:錦山荘の湯
- 入浴 :2003年5月
- 泉質 :メタケイ酸含有
- 泉温 :源泉15.4度 湯舟40.0度
- 形態 :温泉旅館 男女別
- 効能 :リウマチ、神経痛など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 穴場度:☆☆
- 秘湯度:☆☆
- 優雅度:☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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