群馬県
ゆじゅくおんせん・くぼゆ
湯宿温泉・窪湯
昔ながらの風情ある佇まい
湯宿温泉は群馬県から新潟県に続く三国街道沿いにある小さな温泉地です。国道のすぐ脇にある温泉地で、いくつかの旅館と共同浴場がありますが、歓楽街的な要素もなく質素で閑静なところです。細い路地を進むと「みちの広場」というベンチが並んだ休憩スペースがあり、湯宿温泉の案内図と由来の説明書きがありました。脇には赤い筒型ポストのミニチュア版が置かれていて「ふれあい横丁俳歌壇投稿ポスト」とありました。風流な温泉に浸かって一句詠むのも情緒があっていいですね。温泉街そのものはあまり観光地化されていないローカルな雰囲気だけが漂っていますが、この一角だけはしつこくない程度にさりげなく観光客を意識したムードがありました。この広場の真横にあるのが共同湯の窪湯です。他の共同湯と比べてここは少し大きくきれいな造りです。男女別の扉を入ると脱衣所と浴室があります。一応一般客にも開放されている共同湯ですが、施錠されていることも多いそうなので注意が必要です。地元の方々は鍵を開けて入るそうです。また夜間は地元の方々のお風呂的存在にもなっているそうなので、遠慮した方がいいかもしれませんね。そういうことで特に番人などはいないのですが、脱衣所には「善意の箱」が設置されていて外来入浴する際に維持管理費として百円以上の謝恩金を投入するシステムになっていました。清掃も行き届いていてきれいな浴舎ですが、小ぢんまりとしていてそれほど広くはありません。浴室には大きめの湯舟と洗い場がありました。木造の浴室は高い位置に換気用の窓はありますが、景色を眺めるような窓はなく、やや閉鎖的な雰囲気がありました。洗い場のカランは水のみで湯は出ないようです。浴槽は隅から湯がどんどん注がれていますが、これがまた少々熱い湯です。湯舟での温度は45度ほどありました。無色透明のサラサラした湯で、飲泉も可ということで湯口にはコップが用意されています。飲んでみると少々しょっぱいような気がしますが、あまり癖のない飲みやすい湯です。湯温が高いので浴室内はムンムンとしていて湯に少し浸かるだけで汗が噴き出してきます。とても素朴ながらも雰囲気はなかなかいいので、散策がてらお湯をお借りするのもいいでしょう。
掲載: 2003/11/30
Data
- 所在地:群馬県新治村湯宿温泉
- 入浴 :２００３年６月
- 泉温 :湯舟４５度
- 形態 :共同湯 男女別
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 穴場度:☆☆☆
- 鄙び度:☆
- 秘湯度:☆☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆☆
- 景色 :
- 総合評価:☆☆☆
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