鹿児島県
りゅうもんたきおんせん
龍門滝温泉
名瀑を眺めてゆったり気分
九州道の加治木インターからすぐのところにある龍門滝は日本の滝百選にも指定されている見ごたえある立派な滝です。高さは46メートル、幅43メートルある幅広な滝で、岩肌をなだらかに落ちる姿は圧巻です。その昔、唐の人がこの滝を見て「漢土の龍門の爆を見るがごとし」と言ったという故事から名前がついたと言われています。比較的アクセスの楽なところなので観光客にも人気があり、夜間はライトアップされた幻想的な滝を見ることができるそうです。その滝の入口に建っているのが龍門滝温泉という町営の温泉施設です。円形筒状の近代的な建物で入口で受付をすませて中に入ると物産品などを販売したコーナーと休憩用のロビーがありました。浴室は建物の反対側にあり、1階が男湯で2階が女湯になっていました。浴室はけっこう広々とした雰囲気があり、前面は天井が高く上の方までガラス張りになっていてとても採光豊かで明るい雰囲気です。浴室の手前側は洗い場が並び、奥のガラス窓側に湯舟があります。湯舟側の天井は高いけれどもロフト状になっていて、そこは2階の女湯になっているようです。非常に珍しい造りになっていますが、はたして女湯から男湯は見えるのでしょうか? おばあちゃんたちの元気な声が1階まで響いていました。湯舟は微妙にうぐいす色っぽく見える気がしますが、ほとんど透明です。若干のというかほんの少し塩素臭のようなものを感じますが、ツルツル感のある気持ちのいい湯です。小さな階段状になった湯口からは温泉が注がれていて、舐めてみるとしっかりとした塩味がありました。湯舟は御影石のシンプルなものですが、ジェット噴流や気泡浴なども付いていてリラックスしながら浸かることができます。また洗い場側の隣にはサウナもありました。安い料金の割に至れり尽せりといった感じです。湯舟に浸かるとガラス窓からは龍門の滝が眺められるのですが、少し遠めで一部分しか見えません。目の前に庭というかちょっとした広場があるので、ここに露天風呂をつくればかなりいい雰囲気になると思うのだけど、そこんとこどうなんでしょうね。ちなみに家族湯の施設もありますが、そこからは滝を眺めることはできないそうです。
掲載: 2003/12/06
Data
- 所在地:鹿児島県姶良郡加治木町木田
- 源泉名:加治木町営温泉
- 入浴 :2003年6月
- 泉質 :ナトリウム−塩化物泉(低張性、弱アルカリ性、高温泉)
- 泉温 :源泉54.6度
- PH :7.55
- 蒸発残留物:3.0808g/kg
- ラドン含有量:2.47(百億分の一キュリー単位)
- 形態 :温泉施設 男女別
- 効能 :きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 秘湯度:☆
- 素朴度:☆☆
- 異色度:☆
- 人気度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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