鹿児島県
いぶすきおんせん・きゅうかむらいぶすき
指宿温泉・休暇村指宿
気軽に名湯を味わう公共宿泊施設
鹿児島県、薩摩半島の南端にある指宿温泉はどこを掘っても温泉が出るという全国有数の温泉地です。約800もあるという源泉はどれも60度〜80度もあるという高温の温泉で、自然湧出している海岸ではその熱を利用した砂蒸し風呂があることで有名です。休暇村指宿は指宿の温泉街からは少し離れた田良岬の方にあります。田良岬と言えば干潮になると知林ヶ島との間に砂州があらわれるトンボロとして有名ですが、そのほんとすぐそばに建つ海沿いの公共の宿なのです。とても大きく立派な建物で、目の前には砂浜が広がり、客室からは広大な海が眺められる贅沢な宿という印象を受けました。浴室は建物の一番北側の2階にあります。別料金になりますが1階には砂掛けさんがいて小規模ながらも指宿名物の砂蒸し風呂もあります。浴室はさすがに立派な宿だけあって綺麗で清潔感が溢れています。浴室は海側に面していてすぐ真下が海というわけではありませんが、2階にあるので砂浜越しに遠くまで海を眺めることができます。浴室は手前側に洗い場が並び、海側には広い内湯、そして奥には小さな露天風呂がありました。浴室に入ってまず感じるのがお茶のような臭いです。何だろうなと思ったら洗い場に備え付けられているボディソープとリンスインシャンプーにお茶の成分が入っていたので、その臭いが浴室内に充満しているのでした。指宿といえば温泉も有名ですが、茶所としても有名な場所なんですよね。そんなわけで地元の名物のお茶を使った商品ということで、これは売店でも買うことができるみたいです。さて湯舟の方はといいますと、若干うぐいす色っぽく濁っている湯でした。湯口から流れ出る湯をちょこっと舐めてみると少々しょっぱく微妙に苦いような味がありました。少々熱めの湯なので保温効果も手伝ってかすぐに茹だってしまいます。けっこうしっとりとした肌ざわりも感じました。外の露天風呂は石タイルの岩風呂調のものです。真下が砂浜なので一応簡単な目隠しがありますが、その隙間からは海が一望できました。火照った体に海から吹いてくる潮風がとても心地よく感じます。ただ内湯ではそれほど感じませんでしたが露天風呂では微妙に塩素の香りがありました。宿泊者は24時間利用できるのはやっぱりうれしいですね。
掲載: 2003/12/06
Data
- 所在地:鹿児島県指宿市東方塩見町
- 入浴 :2003年6月
- 泉質 :ナトリウム−塩化物温泉(高張性中性高温泉)
- 泉温 :源泉43.8度
- PH :6.8
- ラドン含有量:0.19×10-10Ci/Kg(0.70Ba/Ka)
- 形態 :温泉宿泊施設 男女別
- 効能 :リウマチ性疾患、運動機能障害、創傷、虚弱児童など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 優雅度:☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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