山口県
かみのせきおんせん・しーさいどほてるかみのせき
上関温泉・シーサイドホテル上関
高台から眺める広大な海が自慢
山口県の南部、周防灘に突き出ている室津半島の西側にある「シーサイドホテル上関」は眺めのよい温泉と新鮮な海の幸が自慢の一件宿です。国道188号線からは海岸線が続く県道23号線を上関町方面へ走っていると通り沿いに見えてきます。付近にはこれといって集落があるわけでもなく、ポツンと建つホテルですが、とても綺麗で近代的な建物です。玄関の前には「万葉の泉」という名水の蛇口がありました。脇に書かれている説明によると厚生省による「おいしい水」の条件として「蒸発残留物」「硬度」「臭気度」など7項目についてクリアしているということです。蛇口はサカナの形をしていてシッポをひねると水が出てくるというちょっと変わった造りでとても目立っていました。さっそく飲んでみるとなるほど癖のないすっきりした味わいで、おいしいと思える水でした。さて館内に入って浴室に向かいます。浴室は小ぢんまりとした内湯だけで露天風呂はありません。ですが湯舟は大きなガラス窓側にあり、また断崖の上に建つという立地柄、景色がとても素晴らしいです。眼下には透き通った海が広がり行き交う船舶を眺められ、海越しに見える長島の山々もなかなか見ごたえがあります。湯舟は10名ほど入れる長方形の一般的なものでバブルバスも付いていました。無色透明の少しツルツルする湯で、さっぱり感のある湯なのにしっかりとしたショッパさがある食塩泉です。それほど熱い湯ではないのですがとても発汗作用のある湯で、汗がどんどん噴き出てきます。浴室にはサウナもあるのでたっぷりと汗をかいて新陳代謝をしっかり行えます。露天風呂はありませんが浴室の脇には砂利が敷かれたスペースに腰掛け用の石が置かれた涼み場所がありました。このスペースの真下は崖なので眺めも良く開放感も抜群です。火照った体を潮風に浴びながら浸っているとこれがまたとても気持ちがいいものです。ここの温泉は食塩泉だというのに、湯上り後はちっともべとつかないというのも不思議なところです。それから脱衣所は冷水機が置かれ、先ほどの名水の「万葉の泉」が飲めます。汗をたっぷり流した風呂上りだとさらにおいしく感じますね。
掲載: 2003/12/20
Data
- 所在地:山口県熊毛郡平生町尾国
- 入浴 :2003年7月
- 泉質 :ナトリウム・マグネシウム・カルシウム・塩化物温泉
- PH :6.85
- ラドン含有量:12.8x10-10 Ci/kg
- 形態 :温泉ホテル 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 穴場度:☆
- 秘湯度:☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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