山口県
みつおおんせん・ばーでんはうすみつお
三丘温泉・バーデンハウス三丘
鶴の恩返し?!鶴に導かれた効能豊かな温泉
山口県周南市は平成15年4月21日に徳山市、新南陽市、鹿野町、熊毛町が合併して出来た新しい街です。自然環境に恵まれた熊毛地区はシベリアから渡来してくるナベツルの越冬地として有名なところです。まさに鶴の恩返しとでも言うのでしょうかその熊毛地区で昭和30年に傷ついた鶴が島田川で傷を癒しているのを見て発見されたという温泉が三丘温泉です。温泉発見後は温泉ブームにのって旅館開業が相次いで賑わい、昭和36年には国民保養温泉の指定を受け、平成3年には環境庁国民保健温泉地の指定を受けたという本格的な温泉地にまで発展しました。バーデンハウス三丘は11種類の浴槽を備えた多目的温泉保養施設で、宿泊施設から宴会場、カラオケ、温泉プールまである大きなものです。駐車場の脇には温泉診療所までありました。正面入口を入るとシューズロッカーが並んでいます。シューズロッカーは百円かかり、その鍵をフロントに渡して受付をします。浴室は左手奥にありました。浴室内はさすがに広く、様々な種類の浴槽がズラリと並んでいます。まずは手前のかけ湯。これも一種類として数えるのかな?奥の岩風呂は少し高い位置にあって浴室内を見下ろす感じでちょっとエラそうな気分を味わえます。その手前、洗い場の陰にあるのが歩行浴です。5〜6メートルほどの細長い湯舟はひざ下ぐらいの水位で、底には砂利が敷き詰められています。手すりにつかまりながらジャブジャブと歩くのですが、足の裏が刺激されてとても気持ちがいいです。ちなみにこの刺激が痛すぎて歩けないようだと危険信号だそうですよ。その他、寝そべりながらのドリームバス、全身シャワーのジュビナバス、打たせ湯、サウナ、水風呂とところ狭しと並んでいます。壁には目的と好みによる温泉浴コースが書かれていました。効率よく巡って健康を維持しましょう。外にはサンデッキのような板張りの休憩所と露天風呂があります。露天風呂は壁が高くて景色などは期待できませんが、巨石に囲まれた岩風呂で、庭園風というかとても落ち着いた雰囲気がありました。温泉は弱放射能硫黄温泉ということで、見た目には無色透明であまり特徴のないものですが、神経痛や慢性消化器病などに効果があるということで、人気の温泉スポットになっていました。
掲載: 2003/12/20
Data
- 所在地:山口県熊毛郡熊毛町大字小松原
- 源泉名:三丘1号泉
- 入浴 :2003年7月
- 泉質 :弱放射能硫黄温泉
- 泉温 :源泉34.1度
- 湧出量:毎分257.7リットル
- 掘削深度:68メートル
- PH :8.90
- 蒸発残留物:0.262g/kg
- ラドン含有量:30.6x10-10Ci/kg
- 形態 :温泉宿泊施設 男女別
- 効能 :神経痛、慢性消化器病、痛風、動脈硬化症、高血圧症など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 秘湯度:☆
- 湯治度:☆☆☆☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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