新潟県
にいつおんせん
新津温泉
強烈な油臭でインパクト抜群
新津温泉は新津市街地にある温泉です。通り沿いには廃れかけた看板があり、その脇道を入っていくと廃材などが積まれたスペースに新津温泉がありました。母屋の入口で料金を払いますが、中に入ったところでハテ?浴室はどこかいな?とまごついていると「廊下を突き抜けてこの奥だよ」と案内されました。建物内は鄙びたというよりは生活感のある佇まいで、とても怪しさを醸し出しています。脱衣場は広いですが棚が並んだだけのシンプルなものです。浴室はけっこう狭いもので、中央に3〜4名入ればいっぱいの楕円形の湯舟があり、脇にカランが三つありました。湯舟はガス臭いというか強烈な石油臭さがあります。湯を汲んで体にかけてみるとものすごいヌルヌル感があり、とても気持ちがいいです。顔を洗うとスベスベ感がとても気持ちがいいのですが、その強烈な臭いが鼻をつくのが難点です。もともと新津は石油の産出日本一だったところだそうで、現在ではほとんど採掘はされていないようです。現在ではこの温泉に名残を残しているのですね。今でも天然ガスの方は出つづけているようで、浴場の前には大きなガスタンクがありました。この採取された天然ガスを利用して温泉を沸かしたり、その他光熱に利用されているようです。湯はけっこう熱く感じたのですが、温度を計ってみると41度ほどです。塩分を多く含んでいるので熱く感じるみたいです。湯の注ぎ口にはコップも用意してあり飲用もできるようです。さっそく飲んでみましたが、かなり塩辛く石油臭さが邪魔をしてなかなかすんなりとは飲めませんね。なかなかあたたまる湯で、浴後も汗がひかないのが特徴らしいです。それから石油の臭いが体にしみついてかなり臭いです。まるでガソリンタンクに首を突っ込んでいるのかと思うぐらい強烈な臭いで頭が痛くなるほどでした。石鹸で洗ってもなかなか落ちないので、かなりの名湯だとは思いますが好みは分かれることでしょう。
掲載: 2004/01/12
Data
- 所在地:新潟県新津市本町
- 入浴 :2003年8月
- 泉質 :含重曹食塩泉(緊張性高張性高温泉)
- 泉温 :源泉47度
- 湧出量:毎分19.8リットル
- 掘削深度:933メートル
- 形態 :温泉浴場 男女別
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆
- 気軽度:☆☆
- 下町度:☆☆
- 穴場度:☆☆☆
- 鄙び度:☆☆☆☆
- 秘湯度:☆☆☆☆
- 異色度:☆☆☆☆☆
- 人気度:☆☆☆
- 景色 :☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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