新潟県
さいほうのゆおんせん・さいほうのゆ
西方の湯温泉・西方の湯
おっとこれは強烈!!鼻をつまみながらの入浴?!
国道113号線沿いを新潟から村上方面に向かって走っていると、海岸線には松林が続いて突如巨大な親鸞聖人の像が現れます。高さは40メートルもあるということで本当に目立っています。ここは宗教法人「越後の里親鸞聖人」という宗教施設で、その敷地内にある温泉施設が「西方の湯」です。巨大な親鸞聖人立像もかなり強烈なインパクトがありますが、この西方の湯もかなり個性的な温泉としてマニアの間で噂されているのだそうです。その特徴ありすぎる湯の為か、それとも宗教法人という怪しさの為なのかわかりませんが、あまり人の気配を感じられず穴場的存在のところとなっているようです。まずは建物を入ると券売機、そしてフロントがあり、浴室はずっと奥に行ったところにあります。廊下には宗教画のようなものが沢山飾られているのは、やはり宗教施設の中にいるのだなという感じになります。脱衣所に入るとそこには鍵付きのロッカーが並んでいました。浴室に入ると目の前には小さな湯舟と大きな湯舟が並んでいます。ここの温泉は源泉が二種類あり、一方はチョコレート色をしたかなり濃い湯で、ヨード臭が鼻をつくものと、黄銅色のくすんだ感じに濁った薄めのものがあるそうで、三ヶ月ごとに使い分けているのだそうです。訪れたときには残念ながら強烈なタイプの方ではなく、後方の薄いタイプのものでした。薄いとは言ってもかなり臭いはきつく、苦手な人も多いでしょうけど効き目はありそうです。臭いはヨード臭というよりは石油のような臭いで、濁った湯は透明度が70センチほどでした。黄銅色の湯の華もけっこう舞っています。湯舟の温度は41.5度となかなか適温でしたが、チョロチョロと流れ出る湯口の湯はけっこう熱いようです。舐めてみるとかなり塩辛い味がありました。塩分も濃いということで体が芯から温まり汗もかなり噴き出してきます。手前側の小さい湯舟は水風呂になっていました。けっこう冷たい水ですが、微妙に黄色く色付いていました。温かい湯舟の隣にあるので単に温泉が流れ込んだものなのか、そとも水風呂の水そのものに色がついているのかはわかりません。外には庭園風の庭があり、露天風呂もあります。この時は天候も悪く露天には湯が入っていませんでしたが、湯舟からは親鸞上人の横顔が拝められます。浴後は広い休憩室で休むこともできます。休憩室は食堂も兼ねているので食事をすることもできるようです。強烈なタイプの湯だと体中に染み付いた臭いがきつすぎてフラフラになるとの噂もあるぐらいなので、是非とも今度はそちらの方にもチャレンジしてみたいものです。
掲載: 2004/01/17
Data
- 所在地:新潟県北蒲原郡中条町中村浜上畑
- 入浴 :2003年8月
- 泉質 :ナトリウム−塩化物強塩温泉
- 形態 :温泉浴場 男女別
- 効能 :きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆
- 気軽度:☆☆
- 穴場度:☆☆☆☆
- 鄙び度:☆
- 秘湯度:☆☆
- 異色度:☆☆☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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