山形県
あつみおんせん・しょうめんゆ
温海温泉・正面湯
素朴な共同湯でほっこりとあったまる
温海温泉は山形県の日本海側南部、新潟県との県境近くにある温泉地です。千年以上もの歴史のある温泉で、弘法大師が発見した湯だとか傷ついた鶴が湯浴みしていて発見されたとか由来には諸説あるようです。また温泉名は温泉から流れ出た湯が川から海に流れ込み、海を温めたということから温海温泉と名づけられたのだとか。温海温泉には温泉旅館が建ち並びますが、いくつかの共同浴場もあります。その共同浴場のうち、一番奥(山側)にあるのが、正面湯(上の湯)です。平成10年に旧上の湯を改築したということで、まだまだ新しさが感じられる小ぢんまりとした共同湯でした。住宅街の一角にあって、一見したところ民家風で煌びやかな雰囲気はまるでありませんが、しっかりとした面構えで風格が感じられます。地元の方々に親しまれている共同湯ですが外来者は扉を開けてすぐの料金箱に入浴料を入れれば、誰でも利用することができます。脱衣所、浴室ともにかなり狭く小さなものですが、かなりこまめに清掃管理されていて、とても清潔感に溢れています。狭いとはいっても脱衣棚や洗面台、トイレまで完備されていて、簡素という感じではなく立派なものです。ですが、コインロッカーなどの設備はないので、貴重品などは各自責任を持って管理するか持ち込まないようにしましょう。浴室はレンガ調の壁とタイル床で、小ぢんまりとしていながらもしっかりとした造りです。洗い場は左右に2つずつあります。たまたま清掃直後でラッキーなことに一番湯に遭遇できましたが、湯舟にはまだ湯が半分程度しかたまっていませんでした。二段になった御影石の湯口からはかなり熱い湯が注がれていて、湯舟もかなり熱めの湯です。それはチョロチョロと注がれていますが、循環のない源泉で無色透明、けっこうあっさりとした塩味がついていました。長湯には向きませんが、なかなかいいお湯でオススメです。
掲載: 2004/02/21
Data
- 所在地:山形県西田川郡温海町
- 入浴 :2003年8月
- 泉質 :含硫黄−ナトリウム・カルシウム−塩化物・硫酸塩温泉
(旧泉質名:含食塩・石膏−硫黄泉) - 泉温 :源泉61.8度
- PH :7.3
- 蒸発残留物:2480mg/kg
- 形態 :公衆浴場 男女別
- 効能 :慢性皮膚病、やけど、筋肉痛、関節のこわばりなど
- 露天風呂:なし
- 開放度:
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 下町度:☆☆☆
- 素朴度:☆☆
- 景色 :
- 総合評価:☆☆☆
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