秋田県
たまがわおんせん・ろてんぶろ
玉川温泉・露天風呂
ワイルドで開放的な雰囲気は抜群!湯治場の野天風呂
玉川温泉と言えば湯治のメッカとして古くから有名なところです。玉川温泉は湯が湧いている大釜や噴気口がある荒々しい景色の地獄になっていて、そこには自然研究路が整備されていて観光地にもなっているところです。ところがその自然研究路や大きな岩肌は地熱で温められているので、あちらこちらにゴザを敷いてその上で寝る岩盤浴が有名になっています。そんな地獄の中にポツンと無料の露天風呂があります。露天風呂とは言っても木の浴槽がポツンとあるだけで周りには壁や目隠しなどは何もありません。というかすぐ脇は通路になっていて四方八方からは丸見え状態で脱衣所のようなものもなく、湯舟もひとつなので混浴です。そんな状態ですから女性だけでなく男性でも恥じらいを持つ人にはなかなか入りづらい存在のようです。湯舟は大人が7〜8名は入れる大きなもので、けっこうしっかりとしたものです。脱いだものは近くの岩の上にでも置くかビニール袋にいれておくのが無難でしょう。湯は少しぬる目ですが、長湯するにはなかなかの適温です。辺りは地獄ということもあり火山ガス混じりの風も独特の雰囲気を醸し出していて心地よく感じられます。湯舟の脇からはニョキッと出たパイプ突き出ていて、そこから湯が注がれています。飲んでみると酸味きいていてなかなか美味しくも感じます。辛口白ワインからアルコールとコクを抜いて水で割ったというような味です。(何のこっちゃ?)湯舟の湯は白濁していて透明度は20センチぐらいでした。よくよく見るとものすごい細かい粉のようなものが舞っているようです。ここはもろ源泉なのでけっこう酸性が強くピリピリするのかと思いきや、それほどキツくなく傷があればしみるだろうけれども肌にはそれほど刺激は感じませんでした。それにしてもここは通行人も多くその羞恥心から入るのをためらう人も多い中、優雅に入るのはやっぱり優越感を感じて気分のいいものですね。ちなみにこの湯はアトピーにも効果があるとの噂もあって、珍しさで入る人も多いけど湯治で入りに来る人も多いのであまりバカ騒ぎはしないように注意しましょう。
掲載: 2004/03/06
Data
- 所在地:秋田県仙北郡田沢湖町玉川温泉
- 入浴 :2003年8月
- 泉質 :強酸性硫黄泉
- PH :1.2
- 形態 :野天風呂 混浴
- 脱衣所:なし
- 開放度:☆☆☆☆☆
- 清潔度:☆
- 気軽度:☆
- 穴場度:☆☆
- 野趣度:☆☆☆☆☆
- 秘湯度:☆☆☆
- 疲労度:☆☆
- 異色度:☆☆☆☆
- 湯治度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆☆
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