青森県
たけのゆおんせん
雄乃湯温泉
イケスのようなお風呂が面白い
小泊村は津軽半島の北端西部にある細長い小さな村です。また小泊と言えばイカ漁が有名で、あちらこちらでイカの加工品や料理が目に付きます。その小泊村の南部、市浦村との境近くの日本海側、国道339号線沿いにポツンと建つ温泉宿が「雄乃湯温泉」です。海岸からは少し高台になったところに位置する旅館で、特別新しい施設でもなさそうですがわりと近代的なつくりの旅館です。宴会やイベント事にも利用できる大きめの宿ですが、日帰り入浴も積極的に受け付ける銭湯的な取り組みも行っています。玄関には日帰り入浴客用の券売機がありました。脱衣所は広く棚とカゴが並び、貴重品用のコインロッカーもあります。浴室もけっこう大きくて広いです。壁側と手前側に洗い場が並び、所狭しと30個ぐらいあってなかなか壮観です。カランにはシャワーもついていますが、石鹸、シャンプーなどは用意されていません。湯舟は海側に並んでいます。大きく4つにわかれた湯舟は寝そべりながら入れる気泡浴付きのものが両サイドにあり、泡風呂付きの湯舟と普通の湯舟がありました。しかしこの湯舟はこげ茶色した大きなプラスチック製の湯舟のため、何だか魚の養殖場の生簀(イケス)みたいな印象を受けました。湯は無色透明で多少塩素の臭いはしますが、塩味の効いた湯です。この湯舟に浸かっていると何だか自分が魚になったような気分にもなってきます。肌に触れるとツルツルする湯ですが、湯からあがると不思議としっとりとした感じがします。浴室は高台にあり、海側はガラス窓になっているので海が一望できてなかなかの眺めです。立地がとてもいいだけにこれで露天風呂があればかなり人気が出るのではないでしょうかね。でも冬場はかなり厳しいかな? ちょうど西側に向いているところを見ると、夕暮れ時には海に沈む太陽なんか見れるのかもしれないですね。景色を楽しみつつ温泉と新鮮な魚介類を楽しみながらゆっくりとするのもいいでしょう。
掲載: 2004/03/20
Data
- 所在地:青森県北津軽郡小泊村
- 入浴 :2003年8月
- 泉質 :ナトリウム−硫酸塩・塩化物泉
- 泉温 :源泉43.5度
- 形態 :温泉ホテル 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 秘湯度:☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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