岩手県
ひまわりおんせん・ぎんがのゆ
ひまわり温泉・ぎんがの湯
泉質に自信あり、医療機関がつくった温泉施設
「癒す医療」をやりたいという願いから、医療施設が掘った温泉がこの「ひまわり温泉」です。この温泉施設は石鳥谷町の長閑な環境にある温泉施設で、ところどころにある案内に従って進んでいくのですが、少々わかりづらいところにあります。夜間、日が暮れてから訪れたのですが、周りは林に囲まれていたこともあり、また駐車場にも外灯がなかったために真っ暗で少々びっくりしました。「ぎんがの湯」は平成9年にオープンした日帰り温泉施設で、まだ新しい雰囲気もあります。わりと小さな温泉施設で、観光とは少しかけ離れた静かで落ち着いた雰囲気のあるところです。小さいとは言え脱衣所にはコインロッカーと脱衣棚、そして洗面台にはドライヤーなども用意されていたりと、設備はそれなりに充実しています。浴室は露天風呂はなく内湯が男女ともにひとつずつあるだけで、シンプルなタイル張りの小ぢんまりとしたものです。洗い場には石鹸、ボディソープ、リンスインシャンプーが備え付けられていました。淡い琥珀色の湯が自慢と言うとおり、湯舟には色つきの湯が溢れています。確かに琥珀色といえばそんなような気もしますが、琥珀というよりは少しくすんだレモン色とでもいったようなクリアな湯です。そして少しモール臭も感じられます。湯はとってもというかかなりツルツルする湯で肌にまとわりつく感じは癖になりそうなほど気持ちがいいです。浴室内の壁にある説明によると1.2キロ離れた国有林の地下1000メートルから湧いているとのことで、約5000万年前から1億年前のメタセコイアなどの森が炭化して雨水と混ざり合ってできたといわれているそうな。壁にはこの温泉の開発までのいきさつなどが書かれていたりもするのですが、その最後の「温泉館主」「温泉掘削人」などの肩書きが並ぶ中に「言いだしっぺ人」という肩書きが、少し拍子抜けしてツボにはまってしまいました。医療機関がつくった温泉施設ということですが、客層はほとんど地元の方ばかりで、銭湯のような感覚で訪れているようでした。
掲載: 2004/07/03
Data
- 所在地:岩手県稗貫郡石鳥谷町松林寺
- 源泉名:来久保温泉1号井
- 入浴 :2003年8月
- 泉質 :アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)
- 泉温 :源泉46.2度
- 湧出量:毎分155.6リットル
- PH :8.8
- 蒸発残留物:0.6225g/kg
- ラドン含有量:1.62マッヘ/kg
- 形態 :公衆浴場 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、うちみ、くじき、病後回復期、健康増進など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 穴場度:☆
- 秘湯度:☆
- 異色度:☆
- 景色 :☆
- 総合評価:☆☆☆
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