山形県
ゆざおんせん・あいかもかいかん
ゆざ温泉・あいかも会館
古民家風の蕎麦屋なのに温泉宿?!
山形県村山市にある「ゆざ温泉」は江戸時代初期に栄えた温泉地だそうですが、のちに消滅してしまい、昭和51年(1976)4月にボーリングで復活した温泉なのだそうです。「あいかも会館」は合鴨料理が自慢の宿で、江戸時代末期の豪農の民家を復元した古民家風の宿です。この宿は自家養殖した合鴨の料理が名物になっていて、昼間は食事処としても営業しています。外観は確かに古民家風ではありますが、看板やらちょうちんやらと少し派手な印象がありました。さっそく中に入ってみるとそこは土間になっていて、すぐ右手が広間になっていてここで食事をすることができます。ソバと合鴨が名物ということなので冷やし鴨南蛮ソバを注文してみました。ここは十割ソバということで非常に素朴な味わいのソバで田舎のおばぁちゃんの味といったところ、そこに濃厚な合鴨の肉が入ってうまく調和されてとても美味しかったです。さてお腹が満たされたところで温泉に入りましょう。見た目はちっとも温泉の雰囲気はありませんが、ちゃんと温泉浴場としても利用できるようになっています。浴室は廊下をぐるりとまわって裏手に向かいます。すると奥にあるのが大浴場です。脱衣場は棚にカゴと素朴なものです。浴室は大きな部屋を斜めに切って男女に分けたような形をしていて三角形をした浴室になっていました。浴室は大浴場というだけあって予想よりは広かったのですが、実際には小ぢんまり系です。洗い場は三つありボディソープやシャンプー、泥炭石鹸まで用意してありました。タイル張りの浴室と湯舟だけとかなりシンプルですが清掃も隅まで行き届いていてとても清潔的です。湯舟には無色透明で無味無臭の湯がありました。湯は大量に湯舟に注がれているけど、湯舟からは溢れ出る様子はないので循環式のようです。だけどキメ細かな優しい湯で、微妙にツルツルとした浴感がありました。なかなか気持ちがいいものです。温泉そのものはそれほどインパクトのあるものではありませんが、美味しい鴨ソバと古民家、そして復活した温泉と話題性はあると思います。
掲載: 2004/07/24
Data
- 所在地:山形県村山市本飯田字湯沢
- 源泉名:松田源泉
- 入浴 :2003年8月
- 泉温 :源泉16.6度
- PH :8.5
- 蒸発残留物:130.8mg/kg
- 形態 :温泉宿 男女別
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆
- 穴場度:☆☆☆
- 秘湯度:☆
- 素朴度:☆☆☆
- 異色度:☆☆
- 景色 :☆
- 総合評価:☆☆☆
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