福井県
ろくろしこうげんおんせん・ぴくにっくがーでん
六呂師高原温泉・ピクニックガーデン
濃厚な成分が自慢の「魔法の温泉水」
福井県勝山市にある六呂師高原は春秋はピクニックやハイキング、夏はバーベキューやキャンプ、冬はスキーやスノーボードと四季を通じて遊べるプレイスポットです。県営の牧場や大型のスキー場などがあり、週末ともなるとグループや家族連れなどで賑わう観光地になっています。六呂師高原温泉ピクニックガーデンはキャンプ場、ログハウスなども備えた宿泊施設で、立ち寄りの温泉としても利用できます。温泉は宿泊のフロント棟に浴場があります。建物の外には飲泉場が用意してありました。訪れたときは秋の行楽シーズンだったこともあり、すごい人ごみで入口は履物が溢れかえっている始末、ちょっとびっくりしました。脱衣所はロッカーが並ぶがわりと小ぢんまりとしたシンプルなものです。脱衣所の壁には「驚異の温泉水」だの「魔法の温泉水」などと派手に書かれて興味と期待をそそられます。その説明によると温泉の総成分量がものすごく多いということで他の有名な温泉の成分表と比較されていました。浴室はわりとシンプルなものでボディソープの備え付けられた洗い場が並び、奥に湯舟があります。湯舟は手前側とガラス窓を挟んだ奥の二つあります。奥の湯舟に行くには手前側の湯舟をつっきる感じになるのですが、湯舟に入らなくてもすむように板の橋が渡してありました。後から増築したのか、単なる設計ミスなのかはわかりませんが、なんか不自然な印象を受けました。手前の湯舟はややぬる目で奥の湯舟はけっこう熱めの湯です。そのどちらも飲泉用の源泉が用意されコップが置かれていました。実際の源泉の温度は36度なのだそうですが飲泉用のものは飲みやすいようにと冷却してあるようです。飲んでみると冷たくて美味しいです。ほとんど無味ですが微妙に甘味があるような気もします。湯は無色透明でツルツル感がありました。浸かっていると体中に気泡がまとわりついてもきます。窓から外を覗き込むと源泉施設が目の前にありました。その向こう側にはプールのようなものも見えます。せっかく高原にあるのに露天風呂がないのが残念です。館内の廊下には掘削湯治の写真が展示されていました。その写真によると白い泡が豪快にたっていてすごいです。それにしてもちょっと過激な宣伝は期待させすぎのようにも感じます。浴室の隅や湯舟の端などをみると、温泉の成分による影響で腐食か堆積のようなものが見られますが、お湯に期待しすぎてしまったぶん、サラッとした何気ない湯だったのでちょっと肩透かしのようにも感じました。
掲載: 2004/08/29
Data
- 所在地:福井県勝山市平泉寺町平泉寺
- 源泉名:六呂師温泉
- 入浴 :２００３年１０月
- 泉質 :ナトリウム−炭酸水素塩・塩化物泉(中性低張性温泉)
- 泉温 :源泉35.7度
- 湧出量:毎分80リットル(動力揚湯)
- ＰＨ :７．０６
- 蒸発残留物:5336mg/kg
- 形態 :温泉施設 男女別
- 効能 :皮膚病、神経痛、消化器病、糖尿病、肝臓病など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 異色度:☆☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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