北海道
にしかつらざわおんせん・ちいきけんこうぞうしんせんたー
西桂沢温泉・地域健康増進センター
静かで鄙びたローカル温泉
空知支庁南部に位置する三笠市はかつては炭鉱都市として栄えた町で、今では炭鉱の閉山により静かな街を形成しています。その三笠市の市街地から少し離れた桂沢スキー場近くにある温泉施設が「地域健康増進センター」です。壁には大きく温泉マークと「いらっしゃいませ」の文字が描かれていてわりとしっかりとした規模の施設なのですがそれがとても鄙びていました。少し不安を覚えつつ入口までは行ってみましたが、はたして営業しているのかどうか疑ってしまうような怪しい雰囲気が漂っています。何とか人の気配を察して入浴に踏み切りましたが、スキーシーズン以外の閑散期はあまり訪れる人もいないのでしょうかね? 一応、日帰り入浴だけでなく宿泊も受け付けているはずなんですがね。浴室は男女別内湯のみです。脱衣所はわりと広く、簡易的な棚にカゴが並んだだけのとても質素なもので、壁には温泉分析表が掲げられています。浴室はタイル張りで6〜7人ぐらい入れる湯舟と洗い場がありました。洗い場はカランだけのものと、シャワーもついているものがありますが、石鹸やボディソープ、シャンプーなどはありません。湯はほとんど無色透明ですが多少濁っているようにも感じます。ですが底にはゴミが溜まっているし、垢(アカ)のようなもの(湯の華か?)も浮いていたので、単に汚れているだけかもしれません。湯はとってもあっさりとした感じで、ほんの少しだけ饐(す)えたような独特な臭いがありました。不潔なようにも感じますが、温泉分析表によると「弱硫化水素臭」とあるので、その一種なのでしょうか?湯舟へは脇の湯口から湯が注がれていますが、その湯口は布袋のようなものがかぶせられていて循環した湯を漉しているようでした。源泉は冷たいので加熱して利用していますが、湯舟ではわりと熱めの湯になっていました。施設としてはとくに不潔なイメージはなく、清掃も行き届いているようです。スキーシーズンは凍えた体を温めたり、スポーツの汗を流すなど立ち寄るにはいい感じだと思います。
掲載: 2004/10/17
Data
- 所在地:北海道三笠市西桂沢
- 入浴 :2003年10月
- 泉質 :含硫黄-ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩泉(硫化水素型)
- 泉温 :源泉15.4度
- 湧出量:毎分1600リットル
- PH :7.2
- 蒸発残留物:0.719g/kg
- 形態 :温泉施設 男女別
- 効能 :(浴用)リウマチ性疾患、高血圧症、角化症、女性性器慢性炎症など
(飲用)糖尿病、慢性中毒症、慢性肝胆道疾患、肥満症、慢性便秘など - 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆
- 気軽度:☆☆
- 穴場度:☆☆☆☆
- 鄙び度:☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆
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