北海道
あしべつおんせん・あしべつおんせん
芦別温泉・芦別温泉
炭鉱で栄えた鉱山都市に湧く温泉
芦別はかつて炭鉱で栄えた鉱山都市です。芦別市の郊外にある芦別温泉は、昭和47年に炭鉱閉山で閉校になった旧油谷小学校の体育館の下から湧出したのが始まりだそうです。今では国民保健温泉地に指定されたこともあり立派なホテルや温泉施設などが建ち並び、観光都市として知られています。その中でも一番奥にあるのが地元の方々に銭湯のように愛されている「芦別温泉」です。ここは日帰り入浴専用で、特別な施設がない分だけ料金も安く利用することができます。平屋建てのピンク色の壁で、ちょっと派手なのか地味なのか微妙な感じの施設です。受付を済ませて中に入ると大きな畳敷きの大広間がありました。セルフ式の食堂もあり浴後にゆっくりと食事をとることもできるようです。脱衣所は使用後にコインが戻ってくるコインロッカーが並んでいます。浴室はそれなりに広く、入って右側そして左側にも洗い場が並んでいて正面から奥に広い湯舟があります。洗い場には石鹸が用意されていますが、シャンプーなどの備え付けはありません。カランやシャワーはボタンを押すと一定量の湯が出るタイプのものですが、これがまたけっこう勢いがいいので、シャワーを使用する際には隣の人にかからないように注意が必要でしょう。湯舟はコンクリートの湯舟を塗装しているシンプルなタイプのものですが、やや塗料がはげかかっていて下地が見えてきています。でもそれがとても素朴っぽくていい感じです。湯は無色透明で微妙にツルツルする湯です。奥には2〜3名が入れるジャグジーバスがあります。こちらは別源泉のようでツルツル感はほとんど感じませんでした。湯舟の目の前は大きなガラス窓になっていて、その先には林が続いています。ちょうど秋ごろでもあったので湯舟に浸かりながら紅葉も楽しむことができました。浴室の入口の脇には飲泉場もありました。冷たい水がチョロチョロと流れていて飲んでみるとまろやかながらもしっかりとした塩味がついています。飲用すると糖尿病や痛風、便秘に効果があるそうです。
掲載: 2004/10/17
Data
- 所在地:北海道芦別市旭町油谷
- 入浴 :2003年10月
- 泉質 :含硫黄−ナトリウム−炭酸水素塩・塩化物泉(低張性中性冷鉱泉)
- 泉温 :(大浴槽・飲泉)源泉13.0度 (泡沫槽)源泉12.0度
- PH :(大浴槽・飲泉)7.4 (泡沫槽)7.2
- 蒸発残留物:(大浴槽・飲泉)3.226g/kg (泡沫槽)1.117g/kg
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、関節のこわばり、冷え性など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 鄙び度:
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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