北海道
ゆのさわおんせん・しむかっぷむらのうぎょうしゃせんたー
湯の沢温泉・占冠村農業者センター
山間にポツンと佇む素朴な公共温泉
占冠村の山の中、湯の沢地区にポツンとあるのが湯の沢温泉です。国道237号線から看板のある脇道を入ってすぐのところにありますが、あまり人に知られていないからなのか、それとも季節的にずれた時季だったのかわかりませんが、他に客らしき姿も見えずとても空いています。建物は平屋建てですが、駐車場も広く目の前には運動場もあり宿泊施設も整っているしっかりとしたものです。入口の看板には「占冠村農業者センター」とありますが、もちろん一般の観光客も受け入れてくれます。あまりにも客の姿が見えないので「もしや定休日?」かと不安になりましたが、建物の中に入ると従業員がいてほっとしました。浴室は右手奥の方にあります。脱衣所は棚にカゴが並び貴重品用のロッカーもありました。洗面台は別室になっていてカーテン越しにあるのですが、「化粧室 男女兼用です」と書かれています。中を覗くと、女湯側には扉があり双方から出入りできるようになっているのでした。なんか珍しいつくりですよね。浴室はコンクリートの床と壁というシンプルな感じですが、男女間の壁や室内のところどころに自然岩を配していてそれなりに雰囲気をつくっています。湯舟は3〜4人ほど入れる半円形の少し小さめなものがありました。室内には窓がいくつかあって明るいのですが、すべて曇りガラスになっているので景色は楽しめません。洗い場にはボディソープとリンスインシャンプーが用意されていました。湯舟には大きな熊の頭の湯口が脇についていて湯がドバドバと注がれています。残念ながら湯は循環されているので飲用することはできないそうです。湯はクリアなレモン色をしていて少々しっとり感のあるものです。湯舟の湯はかなり熱く44度もありました。ここはかなり安い料金で利用できるのですが、高温サウナも完備していてなかなか得した気分になります。脱衣所には昭和53年と平成6年の温泉分析表がありそれぞれ泉質が違うようなのですが、その二種類をブレンドして使っているのか、それともそのどちから片方だけを使用しているのかは不明です。
掲載: 2004/10/24
Data
- 所在地:北海道勇払郡占冠村
- 入浴 :2003年10月
- 泉質 :(1)含塩化土類−食塩泉(緩和性高張冷鉱泉)
(2)ナトリウム・カルシウム−塩化物泉(等張性中性高温泉) - 泉温 :(1)源泉9.6度 (2)源泉55.1度
- PH :(1)8.5 (2)6.8
- 蒸発残留物:(1)11.34g/kg (2)9.770g/kg
- 形態 :温泉施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、慢性婦人病、きりきず、痔疾など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 穴場度:☆☆☆☆
- 鄙び度:☆
- 秘湯度:☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆
- 異色度:☆☆
- 景色 :☆
- 総合評価:☆☆☆
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