愛媛県
どうごおんせん・ほうじょうえんあしゆ
道後温泉・放生園足湯
日本三古湯「道後温泉」で気軽に楽しめる足湯
有馬温泉、紀州白浜温泉と並ぶ日本三古湯のひとつが愛媛県にある道後温泉です。日本書紀や万葉集にも登場するというから、いわば日本の歴史そのものの温泉地といっても過言ではないでしょう。現在でも日本を代表する温泉地のひとつとして観光客に人気の都市で、大きなホテルや旅館の建ち並ぶ賑やかな繁華街も特徴的です。そんな温泉街にはいくつかの手湯や足湯がありますが、この放生園の足湯もそのうちのひとつです。通り沿いにあるので誰でも自由に無料で利用することができる施設になっています。元文2年(1737)に松山藩主によって作られた放生池を、昭和48年に埋め立てて作られたのが放生園です。放生園などと立派な名前がつけられていますが、商店街入口脇に広場があるといった感じのちょっとしたスペースです。園内には時報の度に夏目漱石の小説「坊っちゃん」の登場人物が次々と現われて楽しませてくれる「坊ちゃんカラクリ時計」や道後温泉発見の元となった「鷺石」、松山の俳人の句碑そして足湯があります。足湯は平成14年(2002)に作られたばかりの新しいものですが、その中央の湯釜は、明治24年(1891)から昭和29年(1954)まで道後温泉本館で実際に使われてたものがそのまま再利用されています。湯舟はその湯釜を中心に二重の円形になっていて、一番外側が足湯として利用できます。ベンチはそれを取り巻くように弓状のものが二箇所にあり、足湯の底には玉砂利が敷かれていました。足を浸していると玉砂利がコロコロととても感触がいいです。湯は無色透明のアルカリ性単純温泉で、ややツルツルとして感覚があります。ただ、足湯の湯というのは熱めの湯を使用することが一般的だったりしますが、ここの足湯はかなりぬる目です。このときだけなのかと他の人にも聞いたところ、以前入ったことがある人もぬるいと言っていました。冬場に訪れたので、もうちょっと温かい方が気持ちよく利用できるかなと感じました。でも観光客で賑わう一角に、ホッと一息つけるこのような足湯があるのはとてもいいですね。
掲載: 2004/11/14
Data
- 所在地:愛媛県松山市道後湯之町
- 源泉名:道後温泉 第2分湯場
(第6,8,9,13,14,15,17,19,21,24,25,26,28号源泉の混合水) - 入浴 :2003年12月
- 泉質 :アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性高温泉)
- 泉温 :源泉46.7度
- 形態 :足湯 混浴
- 開放度:☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆☆
- 人気度:☆☆☆☆☆
- レトロ度:☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆
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