静岡県
せとやおんせん・ゆらく
瀬戸谷温泉・ゆらく
気泡がまとわりつく感覚がきもちいい
瀬戸谷温泉「ゆらく」は山々に囲まれた静かな田園地帯にある大きな日帰り温泉施設です。平成15年に出来たばかりのかなり新しい温泉施設です。源泉は広い駐車場の脇にあります。説明によると藤枝市による探査と掘削により平成４年に1500メートルの地下から湧き出した温泉だそうです。建物は平屋建てですが、かなり大きくて浴場の部分は尖がった屋根になっています。館内は木目鮮やかな木造タイプで、木の床がツルツルしていて真新しさがあります。玄関正面のフロントで受付を済ますとロッカーキーのついたリストバンドを渡されした。左手側に浴室があり右手側は食事処や休憩室になります。脱衣所内は鍵付きの木製ロッカーが並び、かなり多くの収容人数がありそうです。浴室は床、湯舟とも御影石で上を見上げると大きな八角形のドーム型の天井が印象的でした。洗い場にはボディソープやリンスインシャンプーが揃っています。湯舟は大きな湯舟と小さめの湯舟があります。大きな湯舟は微妙に白濁した湯で、入ると肌がツルツルとして気持ちいい湯です。たまに薄茶色のモコモコとした浮遊物がありますが、これは温泉の成分(湯の華)なのだそうです。しばらく体を沈めていると体中に細かい泡がまとわりつきます。シュワシュワといった感覚とツルツルとした感覚が相乗してかなり気持ちいいです。温泉は源泉が32度と少し低めなので、循環、加熱していることもあって飲用はできません。脱衣所の分析表によると微塩味があり、微油臭、微泥炭臭とありますが、塩素の臭いが少しキツ過ぎて確認はできませんでした。小さい方の湯舟は「かわり湯」になっていて週替わりで内容が変わるそうです。このときは竹炭風呂になっていて、温泉浴槽とは違い無色透明でツルツル感も気泡もありません。そのかわりに炭の臭いがありました。湯舟の隅には金属のカゴに入れられた竹炭が沈められていました。かわり湯は他に地産の柚子や竹酢、薬草などいくつか種類があるようです。外には露天風呂とサウナ小屋があります。露天風呂は東屋風の屋根のついた岩風呂です。露天風呂の湯は塩素臭もかなり強いですが、湯の濁り方もツルツル度も泡の付き具合も内湯より強く感じられました。またモコモコした湯の華もけっこう沢山舞っています。露天風呂はスペースが広くとってあるので広々として開放感もあります。週末などは混みあうこともあるようですが、のんびりとした風景を楽しみながらゆっくりと入りたいものです。浴後は食事処などで寛ぐこともできます。食事等を注文する際にはリストバンドを提示して帰りに精算するシステムになっていました。ついついのんびりとしてしまいがちな雰囲気ですが、館内の滞在時間に制限があるようです。追加料金で延長もできるようなので、多少余裕をもって利用しましょう。
掲載: 2004/11/21
Data
- 所在地:静岡県藤枝市本郷
- 入浴 :２００４年１月
- 泉質 :ナトリウム−炭酸水素塩化物泉
- 泉温 :源泉31.8度
- 湧出量:毎分28.8リットル(訂正され現在は50リットル)
- 掘削深度:約1500メートル
- ＰＨ :８．３
- 蒸発残留物:4.590g/kg
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :きりきず、やけど、虚弱児童、慢性婦人病など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 鄙び度:
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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