三重県
いがうえのおんせん・うぇるさんぴあいが「ばしょうのゆ」
伊賀上野温泉・ウェルサンピア伊賀「芭蕉の湯」
松尾芭蕉の出身地でのんびり湯に浸かる
平成11年に誕生した「芭蕉の湯」は三重県厚生年金健康福祉センター「サンピア伊賀」の中にある温泉施設です。近代的でとても大きな温泉施設なのですが、かなりの人気ぶりで平日に訪れたにもかかわらずけっこうな賑わいをみせていたのには驚きました。館内に入るとまず履物を脱ぎ、コイン式シューズロッカー(使用後にコインが返却される)に入れます。券売機購入した入浴券とシューズロッカーの鍵をフロントに渡すと脱衣所のロッカーの鍵が渡されるシステムになっていました。浴室は洋風風呂と和風風呂の二種類があるのですが、男女日替わりで交替するようになっています。今回は和風風呂にチャレンジすることになりました。脱衣所は縦長のロッカーがズラリと並び、整然としていています。清掃も行き届いていてけっこう清潔感もありました。浴室は内湯と露天風呂があります。脱衣所には内湯への扉と露天風呂への扉がありますが、露天風呂へは内湯からも直接出れるようになっていました。内湯は入るとすぐに掛け湯があり、ジェット噴流や気泡浴のついた全身浴の大きな浴槽と寝湯、打たせ湯があり、高温サウナや水風呂もありました。洗い場はボディソープ、リンスインシャンプーの備わったシャワー付きのもので3つずつ6列で18ヶ所ありました。冬場に訪れたこともあってか浴室内は湯気で濃霧状態で、奥は霞んで何も見えないほどでした。室内は和風と謳っているわりには近代的でいったいどこが和風なのかと首をかしげてしまうのですが、和風と洋風の違いは露天風呂だけなのかもしれませんね。湯はほとんど無色透明で肌に触れるとツルツルと感じるアルカリ性の単純泉です。浴室の入口には減菌装置付循環濾過機を設置して衛生面には気をつけていることが書かれていましたが、そのせいかかなり消毒臭さを感じます。それにしても循環濾過もモノは言いようですね。露天風呂は植木のある庭園風の岩風呂で、なるほどこちらは和風っぽさが感じられます。また庭園には「月そしるへ こなたへ入らせ 旅の宿」と書かれた芭蕉の句碑があるなどそれなりの情緒もありました。ただ内湯よりさらに消毒臭いのにはまいりましたね。それにしてもどうして松尾芭蕉なのかと思ったら、ここが出身地のようなんですね。知りませんでした。浴後は2階のマッサージルーム(有料)や食事処兼休憩広間もあるので、のんびりと過ごすこともできそうです。
掲載: 2005/01/15
Data
- 所在地:三重県伊賀市西明寺
- 入浴 :2003年12月
- 泉質 :アルカリ性単純温泉
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、うちみ、痔疾、慢性消化器病など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :☆
- 総合評価:☆☆
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