兵庫県
ぺーろんおんせん
ペーロン温泉
中華風の派手な外観が目印
ペーロン温泉は道の駅「あいおい白龍城(ペーロンジョウ)」にある日帰り温泉施設です。ペーロンとはここ相生湾で5月の終わりに行われる中国風の飾りやドラを付けたペーロン船によるボートレースです。毎年沢山の観光客で賑わう初夏の大イベントになっているそうです。もともとペーロン競漕は江戸時代初期に長崎で始まった競技だそうですが、道の駅のすぐ目の前にある石川島播磨重工が、大正11年に海上運動会という社内イベントとして始めたのが最初とのことです。道の駅「あいおい白龍城」は赤い瓦屋根の大きく超派手な中国建築の建物でとても目立った存在です。海辺に突然出てくる派手な建造物に、誰しも驚くことでしょう。駐車場の入口にも巨大な門があり、とても温泉があるような施設には見えませんね。派手な建物の中には特産品売り場や、北京料理店、ペーロン船の飾られたペーロン海館などがあり、2階は天然温泉の浴場になっていました。入浴の際には券売機で入浴券を購入してフロントに渡し、脱衣所のロッカーの鍵を受け取ります。脱衣所は広く、ロッカーが沢山並んでいて洗面台も広くとてもきれいで清潔的です。設備的には今風の日帰り温泉施設といったところです。浴室は内湯とサウナ、露天風呂があります。内湯は広く湯舟も沢山ありました。入って一番手前にあったのが円形浴槽の気泡浴風呂です。奥には大浴槽や寝湯もあり、ドライブで疲れた体を休めるのに最適です。それから一角には色鮮やかな湯の入った浴槽がありました。薬湯ですが定期的に内容が変わるみたいです。このときはクリアなパープル色の湯で「甘草」と説明がありました。甘草はマメ科の植物の根だそうで、ちょっと中国茶系の臭いを感じました。その他の温泉は無色透明でしっとりとした感覚がありますが、特に目立った浴感や特徴はありませんでした。浴室だけを見ていると、特に中華風でもなんでもなく一般的な温泉施設でつまらないのですが、湯口の部分に白い龍の首があるのがせめてもの救いですかね。ここまで外観にこだわっているのだから、ペーロン船の形をした湯舟を作るとか、龍がトグロをまいていたりとか、内装などにもっと工夫が欲しかったように思えます。露天風呂は湾に面したところにありました。内湯はけっこう広いのですが、露天風呂はベランダ状に張り出したスペースにあるので、それほど広くはありません。目の前はヨットハーバーになっているので、ズラリとヨットが並ぶ姿はなかなか絵になっています。夜間はあまり景色は楽しめませんが、日中なら湾内を見渡せるので悪くはないでしょう。
掲載: 2005/01/30
Data
- 所在地:兵庫県相生市那波南本町
- 入浴 :2003年12月
- 泉質 :含弱放射能−ナトリウム・カルシウム−塩化物低温泉
(含弱Rn-Na・Ca-Cl低温泉)低張性、弱アルカリ性、低温泉 - 泉温 :源泉32.4度
- PH :8.13
- 蒸発残留物:7.437g/kg
- ラドン含有量:9.92マッヘ
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動神経麻痺など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 異色度:☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆
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