山口県
よびづるおんせん
呼鶴温泉
地元の方の銭湯的存在の温泉宿
呼鶴温泉は、毎年冬になるとシベリアから遥々とナベツルが渡ってくることで知られる周南市の熊毛地区にある小さな温泉宿です。田園風景の広がるのどかな雰囲気が漂うローカルな場所の一軒宿で、ラジウムの含有量が多いことで有名です。ここは旅館ということで宿泊施設も整っていますが、地元の方々の銭湯のような存在でもあり、朝から常連客たちが多く訪れて朝風呂を楽しんでいました。施設そのものはそれほど古いわけでもありませんが、新しいわけでもなく、それなりに年季の入ってきている感じがしました。脱衣所は棚とコインロッカーがあります。ガラス窓の奥は浴室でやや小ぢんまりとした印象を受けました。洗い場は６ヶ所あり、ボディソープとリンスインシャンプー、そして石鹸が備え付けられていました。浴室の入口の暖簾(のれん)が牛乳石鹸のものだったので、牛乳石鹸を使用しているのでしょうか？ボディソープはフルーティーな香りのするものでした。湯舟は逆Ｌ字型でバブルバスとジェットバスが２基ついていました。7〜8名ぐらいは入れるでしょうか。壁は石垣風で天井が高いのでそれほど狭苦しい印象はありません。天井の中央に透明なプラスチック屋根があるので外光が射し込んで明るい雰囲気もありました。湯は無色透明で微妙にツルッとした感覚もあります。湯舟のすぐ脇には水飲み場がありましたが、特に源泉とも何も書いてありません。この源泉は飲用も可との表示が廊下にあったので源泉なのかもしれませんね。湯舟の湯口から注がれる湯は循環式だと思われるので、こちらは飲用しない方がいいでしょう。浴室内はけっこう蒸していますが、ラジウム吸入の効果も考えてこうなっているのですかね。入浴しても呼吸をしても、ラジウムで健康になれそうです。浴後は隣接する食堂で食事をすることもできます。ここでの料理やお茶はすべて源泉を使用しているとのことで、食べることで体の中からも健康になれそうな温泉施設でした。
掲載: 2005/02/12
Data
- 所在地:山口県周南市安田
- 源泉名:藤井泉
- 入浴 :２００３年１２月
- 泉質 :放射能泉
- 泉温 :源泉19.0度
- ＰＨ :７．６０
- 蒸発残留物:125.2mg/kg
- ラドン含有量:164.6 10-10キュリー
- 形態 :温泉旅館 男女別
- 効能 :(浴用)リュウマチ性疾患、痛風および尿酸素質、動脈硬化症など
(飲用)痛風および尿酸素質、リウマチ性疾患、慢性消化器疾患など
(吸入)痛風および酸素質、リウマチ性疾患、慢性気管支炎など - 露天風呂:なし
- 開放度:
- 清潔度:☆☆
- 気軽度:☆☆
- 下町度:☆☆☆
- 鄙び度:☆
- 素朴度:☆☆☆
- 景色 :
- 総合評価:☆☆☆
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