山口県
にほんかいおんせん・てるめあこ
日本海温泉・テルメ阿胡
道の駅の片隅にポツンとたつ温泉施設
国道191号線を萩市から北上して阿武町に入るとすぐに見えてくるのが道の駅「阿武町」です。日本海の奈古港に面していて、静かな海を眺められるとっても景色のいいところです。道の駅には果実や魚介類などの特産品の並ぶ売店や、食堂などもあるのですが、その奥には大きな温水プール、そして温泉浴場などもあり、地元の方々も多く訪れる交流の場にもなっているのでした。その温泉浴場が日本海温泉「テルメ阿胡」です。日本列島の半分は日本海に面しているのに、堂々と日本海温泉と名乗るところがちょっと興味をそそりますね。「テルメ」なんて名称から想像すると近代的で大きな温泉施設といった印象を受けましたが、実際には温泉施設はわりと小ぢんまりとした素朴な雰囲気がありました。建物の前にある大きな樽にはペンキで絵が書かれているのですが、これまたラフなタッチの絵で、とても素朴で荒削りな印象を受けます。館内に入るとすぐに受付があり、手前側には休憩用のスペース、そして奥に浴室の入口がありました。脱衣所には使用後にコインが戻る、コインロッカーもあります。浴室に入ると洗い場の並ぶ狭い部屋がありました。壁で囲まれたやや閉鎖的な空間に４つほどカランが並び、ボディソープとリンスインシャンプーが備え付けられてありました。洗い場の奥には２基のボディシャワーがありました。それほど大きくはない施設なので、夕方や休日などはかなり混雑しそうです。壁を隔てた湯舟のある部屋は、洗い場に比べわりと広めになっています。手前側には湯と水の掛け湯があり、奥に気泡浴と大浴槽、角にはカーテンで仕切られた打たせ湯がありました。湯は無色透明で無臭、わりとやわらかい湯ですが、なめるとショッパイ塩化物泉です。浴室は内湯のみで露天風呂はありません。窓から外も見えますが、目の前は人も立ち入るスペースになっているので浴室からの景色は思ったほど良くありませんでした。せっかく夕暮れ時には日本海に沈む夕日を楽しめる立地なのですから、どうせなら浴室からも豪快に楽しめるように工夫してくれればよかったのにと思うのでした。
掲載: 2005/02/20
Data
- 所在地:山口県阿武郡阿武町
- 入浴 :２００３年１２月
- 泉質 :カルシウム・ナトリウム−塩化物温泉
- 泉温 :源泉31.6度
- ＰＨ :７．２４
- 蒸発残留物:11.850g/kg
- ラドン含有量:28.2x10-10キュリー/kg
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆
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