島根県
さんべおんせん・かんぽのやどさんべ
三瓶温泉・かんぽの宿三瓶
湯治場として始まった国民保養温泉
「かんぽの宿 三瓶」は島根県を代表とする三瓶温泉にある温泉宿泊施設です。かんぽの施設だけあってさすがに大きく立派な建物です。三瓶温泉は寛政年間(1789-1801)に山の湯治場として始まり、明治5年(1872)の浜田沖地震で源泉の温度が高くなって、次第に利用客が増えて名を広めるようになったそうで、現在では国民保養温泉に指定されています。三瓶温泉街にはいくつかの宿泊施設がありますが、ここはその中でも大きな規模を誇るホテルで、館内は吹き抜けの広々としたロビーや、レストランなどもあります。浴室は2階の奥にありました。吹き抜けの脇の廊下を進むと赤い大きな暖簾があり、その先の右側に男湯、左側に女湯がありました。脱衣所にはベビーベッド、鍵付きロッカー、洗面台、体重計などがあり設備的にも申し分なく清潔的です。浴室は内湯と露天風呂があり、内湯は大浴槽と寝湯があります。洗い場には石鹸、ボディソープやシャンプー、炭シャンプーなど揃っています。最近の大きな旅館やホテルはこういったアメニティグッズが充実しているところが多いですね。大浴槽は一部にバブルバスが付いていました。寝湯は浅く寝そべる形になっていますがバブルやジェットなどはついていない静かなタイプのものでした。露天風呂はわりと小ぢんまりとした岩風呂です。壁が少々高いので少々狭いようにも感じますが、実際にはわりとゆったりしています。また壁のおかげで景色はあまりよくありません。箱庭のようなミニ庭園が、せめての救いです。また、壁には番傘が立掛けられていましたが、天候の悪いときにはこれを使用しましょうってことでしょうか。なかなか風情が感じられていいですよね。湯は無色透明でやや塩素臭があります。脱衣所の温泉分析表の説明には加水、加熱、循環濾過を行っているとキチンと書いてありました。源泉はとてもいい湯なので、少々もったいなく感じるのでした。建物の規模からすると少々浴場は小さめなようにも感じますが、わりとのんびりできる施設なので悪くないです。
掲載: 2005/03/05
Data
- 所在地:島根県大田市三瓶町志学
- 入浴 :2004年1月
- 泉質 :ナトリウム−塩化物泉(低張性中性温泉)
- 泉温 :源泉37.9度
- PH :6.3
- 蒸発残留物:2.42g/kg
- ラドン含有量:0.6 M・E/kg
- 形態 :温泉宿泊施設 男女別
- 効能 :慢性関節リウマチ、神経炎、痛風、座骨神経痛、尿酸素質など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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