茨城県
よこかわこうせん・ともえやりょかん
横川鉱泉・巴屋旅館
緩やかな時間が流れる茅葺屋根の温泉宿
横川鉱泉は茨城県里美村にある小さな温泉地です。国道461号線沿いの山の中にひっそりとありますが、わりと古くから知られている温泉のようです。国道脇には小川があって、小さな橋を渡った先にいくつかの小さな宿が並んでいます。橋を渡った脇道はけっこう狭いので注意しながら進むと、すぐに宿が見えてきます。巴屋旅館は茅葺屋根の田舎っぽさのある建物で、すぐ前の庭が駐車場になっていますが、一見すると単なる民家のようです。茅葺屋根なんて、自分が生まれるずっと以前の時代のものだけど、どことなく懐かしい雰囲気があって、素朴感がとても落ち着かせてくれるのはとても不思議な気分です。浴室は茅葺屋根の母屋とは別棟になっています。こちらは内装が意外にもモダンで洒落た造りになっています。全体からするとややミスマッチな気もしますが、中にいるぶんには特に気になりません。脱衣所はとても小ぢんまりとしていて、非常に狭く、脱衣用の棚があるだけです。大人が2〜3名でいっぱいという感じです。浴室も小さくすっきりさっぱりしていますが、天井がわりと高くて外の明かりもたっぷり射し込んでくるので、明るくそして清潔的です。床、湯舟もタイル張りで洗い場は一応4つありました。うちシャワー付きはひとつです。ボディソープとリンスインシャンプーも備えつけてありました。湯舟は3〜4名ほど入れる大きさで、隅の蛇口から湯がチョロチョロと注がれています。一見したところ無色透明であまり特色の無さそうな感じでしたが、肌に触れるとツルツルとした気持ちいい浴感がありました。そして微妙に硫黄のような臭いもありました。蛇口の脇には飲泉用と思われるコップも置かれてあります。湯はチョロチョロだけど体を湯舟に沈めるとザーッと湯がこぼれるので掛け流しされているのですかね。さっそく湯をコップに汲んで飲んでみるとほんのりとたまごスープのような味覚を感じます。ここは鉱泉ということで沸かしているようですが、湯はけっこう熱くて43度以上もありました。もう少しぬるくてもいいようにも感じますが、何か理由でもあるのでしょうか。浴室は曇りガラスの窓がありますが、もともと見晴らしの良い場所でもないので仕方ないでしょう。
掲載: 2005/08/06
Data
- 所在地:茨城県常陸太田市折橋町
- 源泉名:折橋鉱泉
- 入浴 :2004年3月
- 泉質 :単純硫黄泉
- 泉温 :源泉16.0度 湯舟43度
- 湧出量:毎分2.04リットル
- PH :9.8
- 蒸発残留物:220mg/kg
- 形態 :鉱泉旅館 男女別
- 効能 :神経痛、胃腸病、痔疾、皮膚病など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆
- 穴場度:☆☆☆
- 鄙び度:☆
- 秘湯度:☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆☆
- 異色度:☆
- 景色 :☆
- 総合評価:☆☆☆
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