群馬県
いそべおんせん・あさひかん
磯部温泉・旭館
温泉マークの発祥地!磯部の湯をのんびりと。
磯部温泉は群馬県の西南部、安中市にある歴史ある温泉地です。磯部温泉は温泉マークの発祥の地と言われ、万治4年(1661)に江戸幕府から出された地図にその形を見ることができるそうです。旭館は磯部温泉街の少し高台に位置する民芸調の大きな和風旅館です。広い駐車場が宿の目の前にありました。館内は壁や天井そして装飾品など、どれも品格があって落ち着いた雰囲気があり、高級感を漂わせていました。今回は立ち寄りで利用させていただきましたが、とても愛想の良い女将さんが快く出迎えてくれました。浴室は廊下から階段を下りた階下にあります。階段下の奥には内湯があり、反対側の廊下の先に露天風呂がありました。内湯の入口前には怪しげな河童の置物があります。多くのお客様にご利用されるようにと先代が宿の守り神として祀ったと説明されていました。内湯は大きいタイプと小さいタイプがあり、男女別になっています。このときは大きい方が男湯になっていました。脱衣所、内湯ともにとてもシンプルで、浴室は桧の壁に石タイルの湯舟です。石の肌触りがとてもよく、なかなか高級感がありました。洗い場にはボディソープとリンスインシャンプーが用意されています。湯舟の湯は無色透明で少々ぬる目でした。塩素消毒、加熱循環されていますが、掛け流しと併用されているそうです。お湯の感じとしては微妙にツルツルする印象です。次に露天風呂に向かいます。露天風呂は廊下の奥で下駄に履き替えて外へ出ます。カランコロンと下駄の音を響かせながら階段を下ると、その先に大きな屋根のついた岩風呂があります。露天風呂は東屋風で壁はありませんが、四面とも簾(すだれ)が垂れていて目隠しをしていました。露天風呂の目の前には脱衣用の小屋もあります。ここの露天風呂は混浴になっているので男女の隔たりはありません。ただし朝夕は女性専用タイムもあるそうなので、混雑している場合や抵抗がある人でも安心です。湯舟は大小の巨石で囲まれた岩風呂で、洗い場はありません。露天風呂は浸かるだけのもので、石鹸は使用禁止と書かれていました。湯は隅の竹筒の湯口から注がれています。立て札があり平成8年に湧いた湯だそうで、「恵みの湯」と名づけられていました。こちらは内湯よりも源泉温度が高いこともあってか、湯舟の温度も内湯に比べて高めでした。内湯とは分析表の泉質が違うようですが、特にお湯の印象はあまり感じませんでした。湯舟はわりと広いのでのびのびとすることができ、また木々にも囲まれているので、静かに時を過ごすことができました。
掲載: 2005/10/01
Data
- 所在地:群馬県安中市磯部
- 源泉名:(内湯)R4号井 (露天)恵みの湯
- 入浴 :2004年3月
- 泉質 :(内湯)ナトリウム−塩化物炭酸水素塩冷鉱泉 (露天)含銅−鉄泉
- 泉温 :(内湯)源泉24.5度 (露天)源泉52.6度 湯舟41度
- PH :(露天)7.1
- 蒸発残留物:(露天)28.3g/kg
- 形態 :温泉旅館 (内湯)男女別 (露天)混浴・女性タイムあり
- 効能 :神経痛・五十肩・慢性消化器病・痔疾・冷え性など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 野趣度:☆☆
- 優雅度:☆☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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