石川県
ひょっこりおんせん・おんせんたまごしせつ
ひょっこり温泉・温泉たまご施設
ほくほくの温泉たまごの出来上がり
能登半島の内側、七尾湾の中にある島が能登島です。その島の七尾南湾に面した海岸にある「ひょっこり温泉 島の湯」は、大きな日帰り温泉施設です。この温泉施設の源泉は、能登島を南北に貫く県道沿い、町役場の隣にあります。島の湯からは1キロほど内側になります。ここには温泉スタンドもあり、コインで温泉を購入することができます。それだけなら特に紹介するほどのことではないのですが、なんとここには温泉たまごを作る施設もあるのです。通り沿いには「温泉スタンド 温泉たまご施設」と書かれているので、何か大掛かりな温泉たまご工場でもあるのかと思いましたが、ちょっと気になるので立ち寄ってみると、温泉スタンドの駐車場の奥に何やら怪しげな泉があり、湯けむりが上がっていました。他に特別な施設は無さそうで、その奥は公園になっています。近づいてみるとそれは、誰でも玉子を持参すれば温泉たまごが作れてしまうという湯釜でした。湯釜といっても、岩を組み上げてコンクリートで固められた岩風呂のような湯舟です。さすがに温度が高いのでここで湯浴みをすることはできません。湯釜の底には玉砂利が敷かれていて、金属製のカゴがいくつか用意されていました。さっそく玉子をそのカゴに入れて茹でてみることにしました。玉子は持ち合わせていなくても、近くのガソリンスタンドで生玉子の販売もしているそうです。カゴにたまごを入れたら浮かび上がらないようにフタをして沈めます。温泉たまご施設の前には現在の温度と、温泉たまご施設の説明が書いてあります。68度以上あれば、18〜23分ほどで温泉たまごが出来上がるようです。源泉の施設なので日によって温度にばらつきがあるようなので注意が必要です。このときは69.2度ほどありました。眺めていると、たまにポコポコと玉砂利の隙間から泡が出てきます。湯釜の底から湯が湧いているようですね。お湯はほとんど無色透明ですが、玉砂利はかなり赤茶けています。お湯そのものには油のような独特の臭いがあり、舐めてみるとかなり塩辛いです。湯は塩辛くても、温泉たまごは塩辛くはならないので安心を。しばらくして取り出し恐る恐るたまごを割ってみると、これまた完璧な温泉たまごが出来上がっていました。
掲載: 2005/10/23
Data
- 所在地:石川県七尾市能登島向田町
- 源泉名:ひょっこり温泉
- 入浴 :2004年5月
- 泉質 :ナトリウム・カルシウム−塩化物泉(高張性中性高温泉)
- 泉温 :湯釜69.2度
- 湧出量:毎分466リットル
- PH :7.0
- 蒸発残留物:26.35g/kg
- ラドン含有量:0.3M・E/kg
- 形態 :温泉たまご施設
- 開放度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 穴場度:☆☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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