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石川県

ねぶたおんせん・のとのしょう

ねぶた温泉・能登の庄

ローションのように肌に柔らかな個性的な湯
輪島の中心地から珠洲方面へほんの少し向かうと、海岸線沿いに大きな旅館「能登の庄」が見えてきます。和のテイストにこだわったという和風高級旅館で、木や畳の空間、四季折々の食、そして天然温泉の「ねぶた温泉」を目玉としています。「ねぶた」という響きが北東北のお祭りをイメージしてしまいますが、実はそのお祭りとは関係はありません。かつて弘法大師が能登を訪れた際に、イノシシが湧き出る泉で傷を癒していたのを見て温泉を発見したという、そこで「寝」「豚」と名づけられたそうです。弘法大師は平安時代初期のお坊さんですから、この温泉はそれだけの歴史がある温泉ということになりますね。温泉は旅館の中にありますが、地域の方々も銭湯のように気軽に立ち寄れるようにと、旅館部とは別に入口を設け日帰り入浴専用の受付があります。浴室は内湯と露天風呂があり、内湯は男性用が「朝凪」女性用が「夕凪」、露天風呂は男性用が「潮浴みの湯」女性用が「風浴みの湯」と名づけられていました。また宿泊者は別にある展望風呂の利用もできます。日本海沿いにあるので見下ろす景色はなかなか良さそうですね。まずは内風呂から入りました。タイル張りのオーソドックスな浴室で、洗い場も多く、湯舟もとても広々としたものでした。湯は無色透明で、奥の壁の湯口からドバドバと湯が注がれています。この温泉はペーハーが10.2というアルカリ性の湯で一見したところ何の変哲もないような湯ですが、肌に触れるとローションのようにヌルヌルとした感覚が体にまとわりつき、とても不思議な感覚に包まれます。源泉の温度は25.5度と低いので湯は沸かしているのですが、この感覚はしっかりと温泉していて本当に気持ちがいいものです。露天風呂は東屋風の屋根がついたもので庭園と池に囲まれたとても小さなものです。一見すると結構広いようにも感じますが、奥のは池なので実際の湯舟は小ぢんまりとしたものです。池には沢山の鯉が気持ちよさそうに泳いでいました。風流で雰囲気のとてもいい露天風呂ですが、壁の向こう側は道路になっているので時折クルマの走る音が聞こえて興が醒めてしまう部分もありました。しかし、本格的な温泉を気軽に利用できるのでとても便利で重宝できる存在だと思います。
掲載: 2005/10/29
Data
  1. 所在地:石川県輪島市大野町
  2. 入浴 :2004年5月
  3. 泉質 :単純温泉(緩和低張性微温泉)
  4. 形態 :温泉旅館 男女別
  5. 効能 :リウマチ性疾患、運動器障害、皮膚病、神経麻痺など
  6. 露天風呂:あり
  7. 開放度:☆☆☆
  8. 清潔度:☆☆☆☆☆
  9. 気軽度:☆☆☆
  10. 異色度:☆
  11. 景色 :☆☆
  12. 総合評価:☆☆☆