埼玉県
なぐりおんせん・さわらびのゆ
名栗温泉・さわらびの湯
地元の「西川材」をふんだんに使ったぬくもりの温泉施設
埼玉県飯能市の名栗地区、名栗湖の手前にある日帰り温泉施設が、さわらびの湯です。名栗地区まで来るとすっかり山の中という雰囲気で、道幅も狭くなっているので注意が必要です。これといった観光施設は少ないですが、その反面、自然美を楽しんだり川遊びなどで人気のあるスポットです。県道70号線または県道53号線から名栗湖方面に向かうとすぐに入口が見えてきます。広い駐車場があり物産館や食事処を抜けていくと一番奥にスナフキンの帽子のような形をした屋根の木造建築が見えてきます。館内は木の色鮮やかなログハウス的な木造で、壁から床、天井までとてもいい味を見せています。館内には休憩室はありますが、食事処はないので飲食物の持ち込みが可能とのことでした。館内にはアルコール類やジュースの他に菓子やパン、スナックフードの類は自動販売機でも売っています。脱衣所はコイン返却式のロッカーと棚にはカゴが並んでいます。洗面台もありとても清潔的な印象を受けました。浴室に入ると右手に立ちシャワーが1基と洗い場が9基ありました。洗い場にはボディソープとリンスインシャンプーが完備され、イスと桶までもが木製で「さわらびの湯」の焼印が洒落た雰囲気を醸し出しています。ふと気づくと洗い場の反対側には掛け湯がありました。浴室内が蒸していて湯けむりで霞んでいたので気づきませんでした。湯舟は窓側にありその手前側には高い位置からの打たせ湯が2筋、そして入口脇には座椅子タイプのスチームサウナがありました。湯舟は一部にバブルバスとジェットバスがあります。ほとんど無色透明で微妙に塩素消毒の臭いがします。脱衣所の温泉分析表によると白濁、微硫化水素臭とありましたが、ほとんど感じることができなかったのてはとても残念です。外には小さいながらもウッドデッキがあり、そこにはジャグジーバスがありました。とても洒落た風にもとれますが、せっかくだから桧風呂とかの方が雰囲気が出たと思います。観光地のペンションならまだしも、自然の中においてプラスチックの既製品では興醒めしてしまいますよ。また、塩素臭も少々キツかったのがいただけませんね。全体的には小規模で小ぢんまりとした感じがすごく落ち着いていて良かったのですが、特徴の弱い湯とそのわりに料金が高めの設定だったのがマイナスに感じました。ロケーションや雰囲気はかなりいいものがありますので、工夫次第でとてもいいものになると思います。頑張ってもらいたいものです。
掲載: 2005/11/13
Data
- 所在地:埼玉県飯能市下名栗
- 入浴 :2005年11月
- 泉質 :単純温泉
- 泉温 :源泉16.5度
- 湧出量:毎分16リットル
- PH :9.07
- 蒸発残留物:0.188g/kg
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 素朴度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆
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