福井県
えちぜんくりやおんせん・あらき
越前厨温泉・あらき
堤防脇の露天風呂で日本海を満喫
福井県の越前町厨は日本海に面した小さな集落ですが、漁師町として有名で特に冬場のカニは人気の高い特産品です。すぐ近くには「越前がにミュージアム」などもあり、越前がにと言えば厨というほどです。越前厨温泉「あらき」はそんな美味しい厨にある温泉旅館です。海岸沿いにある小さな旅館ですが、鉄筋の建物でモダンな感じのある綺麗な旅館でした。ここはやはり料理が売りの料理旅館ですが、嬉しいことに温泉も完備しています。浴室は1階のフロント奥にあり、右が男湯で左が女湯になっていました。小さな旅館なので廊下などは少し狭く、家庭的な雰囲気があるのもアットホームな感覚で好感が持てます。脱衣所は鍵付きの脱衣ロッカーが並んでいました。浴室は内湯と露天風呂があります。内湯はL字型になっていてタイル張りのオーソドックスなタイプですが、わりとゆったりとしています。正面には洗い場があり、反対側に少しゆったりめの湯舟があります。湯舟の壁側にはジェットバスもついていますが、湯口などは露出しておらず、湯が溢れることもなく循環式のようです。とてもシンプルな浴室で少し寂しげな感じもありますが、窓は大きく採光豊かで明るい雰囲気でした。内湯はもうちょっと何か遊び心があってもいいような気がします。露天風呂は岩風呂でこちらもわりとゆったりとしています。露天風呂のすぐ脇は護岸になっていて、目の前はもう海です。テトラポットを組み上げた防波堤が延びていて、打ち寄せる日本海の荒波を打ち消していました。ほんとすぐ目の前が海なので、雄大な海を眺めながらの入浴は非常に気持ちがいいです。海辺ということもあり、チョロチョロとフナムシが近くまでやってきますが、それだけ海に近いということであって自然味あふれるお風呂です。お湯は無色透明ですが肌がツルツルとするアルカリ性の湯で、とても気持ちのいい湯です。温泉と料理と景色を楽しめる贅沢な旅館なのでした。
掲載: 2005/11/19
Data
- 所在地:福井県丹生郡越前町厨
- 源泉名:越前2号
- 入浴 :2004年5月
- 泉質 :ナトリウム−炭酸水素塩・硫酸塩泉(アルカリ性低張性温泉)
- 泉温 :源泉38.4度
- 湧出量:毎分250リットル
- PH :8.58
- 蒸発残留物:955.0mg/kg
- 形態 :温泉旅館 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、関節のこわばりなど
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆
- 鄙び度:
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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