熊本県
やまがおんせん・あしゆ
山鹿温泉・あし湯
公園の片隅で名湯を気軽に楽しむ
山鹿温泉は熊本県でも有数の歴史ある温泉地です。800年ほど前の平安時代中期、傷ついた鹿が湯で傷を癒していたのを見たことにより発見されたと伝えられているけど、実際には平安時代の初期にはすでに温泉郷として知られていたようです。その山鹿温泉のほぼ中心地、国道325号線沿いの「湯の端公園」に足湯があります。わりと広めの公園で、公園の入口の方には噴水があり、奥の隅に足湯があります。隅にあるとは言ってもわりと大きく、立派な瓦の切妻屋根もついているので、多少の雨天でも安心して入れるようになっていました。屋根の妻側には大きく「あし湯」と書かれた看板もありました。ここは公園の片隅にあるので、誰でも自由に無料で利用することができます。湯舟は円形の大きな岩風呂でそれを取り囲むようにして座ります。大きな天然石を並べた素朴な感じがとてもいいですね。湯は無色透明で、湯舟の底に沈められたホースの所々からブクブクと泡で出ていました。けっこう熱いのかなぁと思ったら、これが予想外にぬるい湯でびっくりしました。湯は奥の岩組みの岩肌を伝うように流れ注がれています。その周辺では少し温かめになっていました。また、湯舟の底には小石が敷かれていました。歩行浴をすると足の裏が刺激されてとても気持ちいいです。しかし足湯は少し熱めぐらいでないと、なかなか体が温まらないのと頭寒足熱の効果が薄れると思うので、もうちょっと温度設定を上げてみてもいいと思います。それから湯舟の脇には飲泉場もありました。岩から突き出た竹筒から湯が注がれていて、柄杓(ひしゃく)も用意されています。さっそく飲んでみると目立った味もなく癖がないのでとても飲みやすかったです。
掲載: 2006/01/28
Data
- 所在地:熊本県山鹿市
- 入浴 :2004年5月
- 泉質 :アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性温泉)
- 泉温 :源泉39.4度
- 形態 :足湯 混浴
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、うちみなど
- 脱衣所:なし
- 開放度:☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 野趣度:☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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