高知県
しまんとおんせん・やまみずき
四万十温泉・山みず木
四万十川の河口を見下ろす雄大な景色の温泉
「四万十温泉山みず木」は、四万十川河口を見下ろす高台にある温泉施設です。ここは、宿泊用のコテージや、レストラン、温泉浴場、バーベキューハウスなどが揃ったレジャー施設になっていました。四万十川の河口脇にあるのですが、案内板に従って進んでいくと、やたらと寂れた山の中に入っていきます。わりと急な坂道を登っていくと、やがて広い駐車場に突き当たりました。駐車場の前には、木造二階建ての喫茶店があります。近くに温泉施設らしきものは見当たりませんが、ここが受付のようです。浴場は受付から100メートルほど離れた場所にあるようです。まずは受付の前の坂を上り、小さな橋を渡ってバーベキューハウスを突っ切ります。けっこう広いバーベキューハウスで、何とここからの景色がとても凄いです。これは浴場でも期待できそうですね。それからこのバーベキューハウスには何やら怪しげな像が並んでいます。インカとかマヤ文明のような南米っぽい気もしますが、あまりにも奇妙なので宇宙人と表現した方がいいかもしれませんね。そして、バーベキューハウスを抜けると広場になっていて、そこに浴舎が並んでいました。まず手前には家族風呂が3棟並んでいて、奥が男女別の露天風呂になっています。今回は露天風呂に向かうことにしました。脱衣所は質素な木造小屋で棚にはカゴが用意されています。一応小さな洗面台とドライヤー、扇風機もありました。浴場は内湯が無くいきなり露天風呂で、脇には一応3つほど洗い場があり、ボディソープやリンスインシャンプーも備わっていました。ところが浴場へのガラス窓を開けると岩風呂の露天風呂があるのですが、その先の絶景にまず目が奪われます。ここは小高い丘というか崖の上にあり、浴場は屋根のある半露天ではあるものの壁が一切無いので、まさにパノラマの風景が広がっているのです。切り立った崖のその真下には雄大な四万十川が流れ、そして右手側は広大な海、奥に見えるの中村の街並みが広がります。さらには土佐湾の対岸にある伊の岬まで遠くに望むことができまた。高い位置からの見下ろすので視界の半分は空であり、まるで鳥にでもなった気分です。この景色だけでも感動モノなのですが、自慢は景色だけではありません。そこの岩風呂には透明度15センチほどの赤茶色に染まったインパクトの強い湯があります。湯は男女の仕切り辺りから注がれています。さっそく中に入ると少し重たい感触のあるしっとりとした湯です。湯舟の底は赤茶色の堆積物が積もっているようで、湯舟からあがるとお尻や足の裏がオレンジ色に染まっていました。湯をちょっと舐めてみるとかなり塩辛いです。源泉の温度は27.4度と低いので沸かしているようですが、少しずつですが掛け流されていてとても好印象です。それにしてもみんな海と勘違いしているのか、フナムシやカニが湯舟のまわりでウロチョロしていました。少しぬる目でしたが、とにかく体がよく温まる温泉で、景色も抜群でとても気に入ったのでした。
掲載: 2006/02/26
Data
- 所在地:高知県四万十市初崎
- 入浴 :2004年8月
- 泉質 :ナトリウム・カルシウム−塩化物泉(中性高張性低温泉)
- 泉温 :源泉27.4度
- PH :7.14
- 形態 :温泉施設 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、痔疾、虚弱児童など
- 露天風呂:あり
- 脱衣所:あり
- 開放度:☆☆☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 穴場度:☆☆
- 野趣度:☆☆
- 異色度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆☆
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