愛媛県
はらいかわおんせん
祓川温泉
山の中にポツンと佇む温泉施設
宇和島市の南部、高知県との県境付近にある祓川渓谷の山の奥にある温泉施設が、祓川温泉です。とてもとても山深い辺鄙な場所にあるのですが、平成10年にリニューアルして綺麗になった、小さいけど立派な施設です。ここへ来る途中の所々に集落はあるものの、ひたすら山の中を走り続けてやっと辿り着くようなところなので、けっこう穴場的存在かもしれませんね。とても静かな環境にひっそりと佇む温泉施設ですが、温泉そのものの歴史は古く宝暦2年(1752)に篠山権現の霊夢によって教えられた泉水であるとされているそうな。ここは祓川の集落のはずれにある施設で、ログハウス調の建物がいくつか建っていました。それらはそれぞれ浴室になっているようです。駐車場の手前側に受付があり、受付入口に券売機があります。奥の浴舎は4つあり、「さくら湯」「さぎそう湯」「もみじ湯」「りんどう湯」と、それぞれに名前がついていました。どれも家族風呂のような小さなタイプですが、「さくら湯」が男湯で、「もみじ湯」が女湯に、残りは家族風呂になっていました。その日の状況によって変わるのでしょうか? 浴室へは履物を外に置いて中に入るようです。誰かが入浴している場合には履物があるのですぐにわかりますね。中に入るとすぐに脱衣場があります。鍵付きの木造ロッカー、洗面台、トイレ、扇風機などがありました。木造の建物なので木の香りがしていて新鮮な気分です。浴室はこれまた小ぢんまりとしています。タイル地の素朴な湯舟を想像していたのですが、湯舟は大理石になっていて、とてもゴージャスに見えます。洗い場も手前にいくつかありました。湯舟には3〜4名ほど入れますが、湯舟の中は傾斜になっているので体を横にして入るタイプでした。奥側の壁には押しボタンがあり、それを押すとジェット噴流が出てくるタイプです。ローカルな場所のわりに設備は気合い入ってますね。湯は無色透明ですが硫化水素の臭いを感じました。浴槽の湯口は蛇口になっていて、ひねると水と湯が出てくるタイプです。水の方をひねるとけっこうしっかりと硫化水素の臭いを感じることができます。とてもさっぱりとした湯ですが、とても温まる湯でした。それにしても周囲には何もないので静かにお湯を楽しむことができました。
掲載: 2006/02/26
Data
- 所在地:愛媛県宇和島市津島槇川
- 入浴 :2004年8月
- 泉質 :単純硫黄冷鉱泉(低張性アルカリ性冷鉱泉)
- PH :8.9
- 形態 :公衆浴場 男女別
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 穴場度:☆☆
- 秘湯度:☆☆☆
- 景色 :☆
- 総合評価:☆☆☆
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