東京都
はちまんおんせん・はちまんゆ
八幡温泉・八幡湯
気軽に疲れを癒す設備重視の温泉銭湯
八幡湯は、東急大井町線荏原町駅からほど近い場所の住宅街の路地にある温泉銭湯です。大きな通りからは少し離れているので、わりと静かな住宅地という印象を受けました。建物は白タイルの鉄筋コンクリートで、ステンレスサッシのガラスドア、上には「八幡温泉」と書かれていますが、銭湯というよりは何となく地下鉄の入口のような印象を受けました。脇の電光看板には「健康ランド八幡温泉」と謳っていますが、とても小ぢんまりとした普通の銭湯スタイルに感じます。入口脇には併設してコインランドリーもありました。ドアを開けると下足箱が並んでいます。そして脇の階段を下へと向かうと浴場の入口です。つまり浴場は半地下になっているようです。階段の壁には温泉分析表が掲げられていました。階段を下りきると正面に受付があり、その右側に女湯、左側には男湯の暖簾が揺れていました。受付の向い側はソファのある小さな休憩ロビーになっています。脱衣所は木造ロッカーの並んだオーソドックスなタイプです。天井は高く広々とした感じです。その天井の中央にはちょっと豪華な照明器具がついていました。床もピカピカに光っているので、とても清潔感を感じます。浴場はタイル張りで手前側が洗い場、奥に湯舟のある標準的な東京スタイルです。浴場に入ってすぐ左脇には水風呂もありました。洗い場は左右両サイドと中央にシマがあり、約30基ほどありました。湯と水のカランと上部に固定シャワーが付いています。奥の湯舟はそれほど大きくはありませんが、三つに区切られていて右端には超音波のジェットバスが2基、中央は滝のような湯口があり、そこが一人分の電気風呂、そして右端は気泡浴になった寝湯が1基ありました。これらの湯舟は入浴剤を使用した湯になっています。このときはクリアなブルーの綺麗な湯で、ミントのような香りがあり、とってもサッパリとした湯でした。湯舟の奥の壁は大きなタイル画があり、富士山をバックに大きな白波を描いたもので、なかなかダイナミックでカッコイイ絵です。それから左隅にはガラスで囲まれた小さな湯舟がありました。唯一この湯舟だけが温泉を使用しています。中に入ると3名も入ればいっぱいのとても小ぢんまりとした空間で、褐色の湯が入っています。東京名物のいわゆる黒湯というやつです。とても狭い空間なので中は蒸しています。それから時折、壁にある突起物から霧状の湯が噴霧されていました。蒸し湯の効果も兼ねているようです。湯舟は少々深めで、透明度は50〜60センチほどとわりと薄い湯です。脇の蛇口をひねると、源泉らしき冷たい水が出てきました。ちょっと口に含んでみると、かすかに甘味があるような気がします。蒸しているせいもあってか、入っていると汗が大量に出てきます。だいぶ茹ってきたので水風呂で体を引き締めながら交互に入って楽しみました。浴室そのものはとてもシンプルですが、壁やガラスの所々に落ち着いたデザインの挿絵があり、わりと洒落た雰囲気があり雰囲気はとても良かったです。別料金ですがサウナも楽しめるので、サッパリと気軽に疲れを癒すことができる、設備重視の温泉銭湯なのでした。
掲載: 2006/03/11
Data
- 所在地:東京都品川区西中延
- 源泉名:健康ランド八幡温泉
- 入浴 :2006年3月
- 泉質 :温泉法上の温泉(炭酸水素ナトリウムとメタ珪酸の項目)
- 泉温 :源泉16.2度
- 湧出量:毎分495リットル
- 形態 :温泉銭湯 男女別
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 地元度:☆☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆
- 景色 :☆
- 総合評価:☆☆☆
温泉レポートを検索