東京都
くがはらゆ
久ヶ原湯
カラフルな植物に囲まれた異空間
久ヶ原湯は、久ヶ原2丁目交差点近くにある赤いレンガ調の建物の温泉銭湯です。すぐ隣にコインランドリーが併設されているので、地域密着型のお風呂屋さんという印象がありました。。ドアを開けると木札鍵の下足箱が並び、そして大きな造花が飾られています。何やら派手だなぁと中へと入ると正面に受付があり、右側はソファのある小さなロビー、左側が浴場入口になっています。脱衣所はとても広いのですが、手前と奥に棚があり中央はベンチとテレビのある休憩所になっていました。その空間だけちゃんと区切られているので、湯上りにのんびりとできるのが嬉しいですね。設備はそれほど古くもないですが、新しくもないという感じの一般的な銭湯のイメージですが、窓の外には露天風呂らしきものが見えました。浴室はタイル張りのオーソドックスな銭湯タイプです。手前に洗い場が3列並び、奥の壁側には湯舟がある標準的な東京スタイルです。しかしここでびっくりするのが、周りの壁に覆い茂るように飾ってある造花の数々です。造花といっても花だけではなく四季折々の植物がごちゃ混ぜにひしめき合っていました。桜、紅葉、イチョウ、栗、バラ、ラン、りんご、レモン、ミカン、パイナップル、ヒマワリ・・・と、とにかく乱れ撃ちといった感じで圧倒されます。でもそれなりに綺麗というか、賑やかでいいかもしれないですね。奥の壁は細かいタイル画になっていて、広い湖の湖畔に松が生え、鶴がいる絵になっていました。湯舟は三つに区切られていて、右が気泡浴、中央がジェットバス、そして左側が黒い湯の温泉浴になっています。温泉は透明度が15〜20センチほどのウーロン茶のようなこげ茶色をしていて、肌に触れるとツルツルとするとても感触の柔らかい湯です。湯舟の深さは90センチほどあり、しっかりと水圧を感じならが湯を楽しむことができます。それから浴室内には高温サウナとスチームサウナの両方が用意されていました。その間には水風呂がありますが、これは源泉を利用したこげ茶色の水でした。とってもさっぱりとしていながらもツルツル感があるので、水風呂としても気持ちいい泉質です。源泉は脇のカランをひねると出てきます。口に含んでみるとサトウキビの搾りカスのようなほんのりと甘苦い味覚があり、木材のような臭いもありました。浴室の出入り口脇のすぐ外側にも、まだ湯舟があります。ちょっと出っ張っているので、後から拡張して造ったような雰囲気です。ちょうど脱衣場から見えるのがこの湯舟です。囲いはあるものの、露天風呂のような外気を感じてとても気持ちいいです。湯舟は奥に細長く、岩風呂になっていました。ここにも大量の造花が飾られていて、岩風呂には黒湯が使われていました。造花とは言え、これだけ大量に多い茂っているのを見ていると、とても贅沢な気分に浸れるのでした。
掲載: 2006/04/08
Data
- 所在地:東京都大田区久が原
- 入浴 :2006年3月
- 泉質 :黒湯
- 掘削深度:150メートル
- 形態 :温泉銭湯 男女別
- 効能 :腰痛、リュウマチ、神経痛、不眠症、喘息など
- 露天風呂:あり(半露天風呂)
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆☆
- 地元度:☆☆☆☆
- 鄙び度:☆
- 素朴度:☆☆☆
- 異色度:☆☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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