大阪府
ほてるはんきゅうえきすぽぱーくおんせん
ホテル阪急エキスポパーク温泉
日本が誇る世界の温泉
「こんにちは〜、こんにちは〜」のフレーズで一世を風靡した大阪万国博覧会は、1970年に開催された国際博覧会です。期間中は6000万人以上もの人々が訪れたという過去最大規模の博覧会で、「人類の進歩と調和」をテーマとして世界中から注目を浴びました。その跡地は現在は万博公園として、遊園地や日本庭園、ホテル、文化施設などを備えた総合公園になっています。その一角の「ホテル阪急エキスポパーク」には天然温泉を使用したフィットネスプラザ「ヴィータ」があります。トレーニングジムやフィットネススタジオ、スイミングスクールなどを備えた本格的なフィットネスジムで、その施設の一部としてサウナ付きの温泉大浴場があります。フィットネスジムは会員制ですが、プールやサウナ、温泉大浴場は宿泊者及び一般の方も利用できます。ホテルのエントランスホールから右手の中庭手前の通路を進むと、受付があります。受付ではハンドタオルとバスタオル、ロッカーキーが渡されます。シューズボックスに履物を入れ、ガラス張りのジムを横目に廊下を進むと、奥に浴室の入口があり、その壁には温泉分析表が掲げられていました。脱衣所は細長いロッカーが沢山並び、まさにスポーツジムのロッカールームです。浴場入口の脇には広い洗面台が並び、その奥にはリクライニングチェアが並んだ、広い休憩室もありました。休憩室にはテレビもあり、浴後にのんびりと寛ぐことができそうです。浴室に入るとすぐ脇にシャワーが2基あり、正面にはサウナがありました。左手は広い浴場があります。内壁側に洗い場が並び、外壁側に大きな湯舟があります。外壁は大きなガラス窓になっていて、その先にはちょっとした花壇が見えました。この建物は半地下のようになっていて、花壇の先は壁になっていて景色などは眺められませんが、採光豊かでとても明るい雰囲気の浴場です。湯舟は手前側に小さな水風呂があり、その先に御影石と白タイルの湯舟があります。浴室の奥にも部屋がありそうなので、先にもまだ湯舟があるのかと確認してみましたが、そこは個別のブースにイスなどもセットされている洗い場が並んでいるだけでした。洗い場にはボディソープ、リンスインシャンプー、石鹸が用意されています。スポーツジムの浴場にしては豪華な雰囲気で、やはりホテルの大浴場的な雰囲気がありました。湯舟の湯は無色透明で、とてもさっぱりとした浴感であまり特徴のないものでした。湯舟の脇にある柱には、湯舟の湯は100パーセント源泉を使用していると書かれていますが、特に気になるような成分は感じられません。温泉分析表には「微弱硫化水素臭および弱金気臭を有する」と書かれていましたが、湯舟では塩素の臭いしか感じられませんでした。味覚もほとんど無いようです。温泉気分が目当てではとても勧められませんが、スポーツの汗を流すのと筋肉疲労を緩和させるには、これくらいの大人しい泉質の方がいいのかもしれません。
掲載: 2006/04/08
Data
- 所在地:大阪府吹田市千里万博公園
- 入浴 :2006年3月
- 泉質 :単純温泉(低張性−中性−低温泉)
- 泉温 :源泉27.5度
- 湧出量:毎分94.4リットル
- PH :6.32
- 蒸発残留物:205mg/kg
- ラドン含有量:0.85マッヘ/kg
- 形態 :フィットネスクラブ 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、健康増進など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆
- 景色 :☆☆
- 総合評価:☆☆
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