和歌山県
ゆのさとおんせん・てんねんおんせんゆのさと
ゆの里温泉・天然温泉ゆの里
ブランド水が人気の日帰り温泉
「天然温泉ゆの里」は、和歌山県の北東部、橋本市の外れにある大きな温泉施設です。田園が広がる長閑な場所に鉄筋の大きな施設があるので、すごく目立っていました。ここは「月のしずく」という温泉水と地下水を混ぜた水が人気の商品で、わざわざこの水を求めて遥々遠くからくるファンが多いそうです。館内は1階が受付で2階が浴室になっています。フロントでシューズロッカーの鍵を渡すと脱衣所のロッカーキーが渡されました。脱衣所は広いロッカールームになっていて、現代風の健康ランド的な雰囲気があります。館内のあちらこちらには、ここの自慢である「金水」と「銀水」について書かれた説明があります。これによると、豊かな水脈は存在しないと専門家に見放されたこの地から昭和61年に毎分400リットルという無菌の地下水が発見されたそうです。これが「金水」と呼ばれる霊水です。そして三年後には、実に不思議なエネルギーを秘めた温泉水「銀水」が湧き出てきたということです。「実に不思議なエネルギー」だの、「神秘の水」だの、ちょっと宗教じみた表現が怪しく感じますが、熱烈なファンが多いようで沢山の入浴客が朝から押し寄せていました。浴室に入ると洗い場が隅にあり、高温サウナ、ミストサウナ、水風呂、打たせ湯、主浴槽、温泉槽、ラドン室、露天風呂が並んでいました。これらの湯舟は、温泉浴槽以外はすべて金湯(無菌水)を使用してあり、温泉浴槽は銀湯と金湯とのブレンドになっていました。無色透明のとても大人しい湯で、特に目立つ浴感はありません。臭いなどもほとんど感じることもなく、あまり温泉らしさは感じませんが、常連らしき方々が多いところを見ると、見た目ではわかりづらい効果がありそうです。浴室は様々な湯舟が並んではいますが、わりと小さめの小ぢんまりとした感じです。設備はいろいろありますが、最新式という感じではなく一昔前の健康ランドを小さくしたような印象を受けました。露天風呂はベランダ状の場所に岩風呂があります。2階ということと、周りが山々に囲まれた田園地帯であることから、なかなかいい景色が眺められます。心地よい風が吹いていて、とても気持ちいいひとときを過ごせました。浴後は脱衣所内の休憩室でも休むことができます。ここにはリクライニングチェア(健康寝イス)があるのですが、ドイツの温泉病院で利用されているものなのだそうで、寝ると足が上がってとても気持ちがいいです。自宅にも欲しくなってしまいました。
掲載: 2006/04/09
Data
- 所在地:和歌山県橋本市神野々
- 入浴 :2004年8月
- 泉質 :含二酸化炭素・ナトリウム・塩化物・炭酸水素塩泉
(中性高張性冷鉱泉) - 泉温 :源泉21.2度
- 湧出量:毎分30リットル
- 掘削深度:1187メートル
- PH :6.8
- 蒸発残留物:30.10g/kg
- 形態 :日帰り温泉施設 男女別
- 効能 :ストレス解消、疲労回復、美肌、保湿効果、冷え性、痛風など
- 露天風呂:あり
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆☆
- 気軽度:☆☆
- 異色度:☆
- 人気度:☆☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆
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