和歌山県
かだおんせん・あづまやしーさいどほてる
加太温泉・吾妻屋シーサイドホテル
ボーッと過ごしたい海岸の温泉宿
和歌山県の北西端、淡路島に引き寄せられるように突き出た半島の先にあるのが加太温泉です。吾妻屋シーサイドホテルは、海岸沿いの海が一望できるその名の通りにシーサイドにあるホテルです。加太港からは淡島神社を抜けた先にあります。駐車場は海岸脇の道から正面玄関を抜けた奥にあります。和室、洋室、宴会場も備えた大きなホテルで、少々古びてきている感は否めないけど、和風旅館のような落ち着いた雰囲気のホテルでした。浴室は館内の一番奥、長い廊下を抜けたところにあります。男女別の暖簾をくぐると脱衣所で、入口には貴重品用のコインロッカーがあります。棚にカゴが並んだシンプルな脱衣所ですが、長イスやマッサージチェアーも並び、洗面台はいくつもあり広々としています。訪れた時は、浴室は「大貝の湯」という内湯のみでしたが、その後「潟見(かたみ)の湯」「飽等(あくら)の湯」という露天風呂がオープンしたようです。内湯は、前面がガラス窓になっていてその先には広大な海が見渡せる絶景のロケーションになっていました。晴れた夕方には淡路島と沈む夕日も見えるそうで、ロマンチックな気分に浸りながら温泉を堪能することもできるようです。湯舟は大きいものがひとつ中央にあり、浴室を囲むように洗い場が並んでいます。洗い場にはボディソープや石鹸、シャンプーなど揃っていました。湯舟へは両サイドに大きな貝殻の器があり、その中央に真珠を模した湯口があって湯が溢れ注がれていました。湯は無色透明の27.5度の低温の源泉を沸かして使用しているため循環式ですが、とても柔らかい感覚のある湯で、消毒臭もそれほど気にならなかったのでとても好印象です。壁には温泉について書かれた案内があり「微硫化水素臭」と書かれていたのですが、これは残念ながら感じることができませんでした。内湯ということもあり、室内が少々蒸していたので最初は熱く感じましたが、慣れてくるとなかなか適温で気持ちがいいです。湯から上がってボーッと海を眺めていると、時間の経過を忘れてしまう、そんなのんびりとした気分でリラックスできる温泉宿でした。
掲載: 2006/04/23
Data
- 所在地:和歌山県和歌山市加太
- 入浴 :2004年9月
- 泉質 :重曹泉
- 泉温 :源泉27.5度
- 湧出量:毎分270リットル
- PH :7.8
- 蒸発残留物:1674mg/kg
- 形態 :温泉ホテル 男女別
- 効能 :創傷および火傷、リウマチ性疾患など
- 露天風呂:なし(その後新設)
- 開放度:☆☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆
- 穴場度:☆☆
- 鄙び度:☆
- 景色 :☆☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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