東京都
はすぬまおんせん・はすぬまおんせん
蓮沼温泉・はすぬま温泉
リニューアルで温泉を掘り当てた温泉銭湯
東急池上線蓮沼駅から徒歩二分ほど、路地に入った住宅街にある小さな温泉銭湯が「はすぬま温泉」です。白タイルの鉄筋の建物で、今時の一般的なタイプの銭湯でした。以前は正和浴場という名前で営業していましたが、平成15年10月にリニューアルしてその際に温泉を掘り当てたのだそうです。そんなわけでリニューアルからそれほど年月が経っていないこともあって、まだ新しい感じが漂った浴場でした。下足箱は昔ながらの木札のタイプですが、木札もまだ新しさがありました。館内に入るとすぐにフロント、そして小さなロビーがあります。脱衣所は鍵付きの木造ロッカーが並ぶオーソドックスなタイプでした。静かな環境音楽が流れていてモダンなイメージもありました。また、温泉分析表が壁に掲げられている点は、普通の銭湯とは違う部分ですね。そして「ながぬま温泉」と書かれた手作りのホルダーがあったのですが、そこには本や雑誌で紹介された記事の切り抜きがラミネート加工されて挟んでありました。温泉に対する積極的な姿勢がうかがえますね。浴室はタイル張りのオーソドックスな銭湯スタイルです。わりと小ぢんまりとした小さな浴場といった感じがありました。手前に洗い場のシマが並び、湯舟は奥の壁側に並んでいました。奥の壁は大きなペンキ画が描かれています。渓谷に流れ落ちる段になった大きな滝が鮮やかにそしてダイナミックに描かれていました。湯舟は三つに区切られたわりと大きなものです。右端はドゥリーミーバスと書かれた湯舟で、ジェットバスとバブルバスで体をほぐしてくれる超音波浴が2基ありました。その隣は電気風呂が一人分あります。そして右側には大きめの湯舟がありますが、それは天然温泉を使った湯でした。全体的に浅めの湯舟ですが、段差もあるので好みの位置で半身浴するのもいいでしょう。湯は薄い黄色をしていて微妙にツルツルとした浴感がありました。大田区ではちょっと珍しいぐらい薄い色をしています。それほど熱くはない湯ですが、体がとてもあたたまります。すぐ暑くなってくるのでその隣にある水風呂で冷ますといいでしょう。この水風呂は「源泉」と書かれていて黄色い水が注がれていました。源泉はライオンの頭から注がれています。この水風呂がまた冷たすぎもせず、さっぱりとしているのでとても気持ちいいです。またサウナもあるのでたっぷりと汗をかいた後に冷水で体を引き締めるのもいいでしょう。浴後にはロビーでハーブティーを無料でいただけるサービスもあり、とても気配りされた温かい雰囲気の温泉銭湯でした。
掲載: 2006/05/02
Data
- 所在地:東京都大田区西蒲田
- 入浴 :2006年4月
- 泉質 :ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉
(低張性・弱アルカリ性・冷鉱泉) - 泉温 :源泉18.3度
- 湧出量:毎分16リットル
- PH :7.8
- 蒸発残留物:0.938g/kg
- 形態 :温泉銭湯 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺など
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆
- 清潔度:☆☆☆
- 気軽度:☆☆☆
- 地元度:☆☆☆☆
- 素朴度:☆☆☆
- 景色 :☆
- 総合評価:☆☆☆
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