群馬県
ゆびそおんせん・りょかんえいらくそう
湯檜曽温泉・旅館永楽荘
素朴ながらもアットホームな温かさがウリ
水上インターからクルマで15分ほど、国道291号線を北上すると湯桧曽駅周辺にあるのが湯桧曽温泉です。「湯のひそむ村」と呼ばれていたのがこの地名の起こりだそうです。温泉好きにはとても気になるネーミングですね。国道沿いには湯檜曽温泉の間までにも水上温泉、うのせ温泉など人気の旅館も建ち並び温泉街道になっています。湯檜曽温泉にもいくつかの温泉旅館が建ち並んでいて、旅館「永楽荘」は国道沿いの湯桧曽川に面した小さな温泉旅館です。昭和28年創業ということですが、建て直されたりしているのでコザッパリとした雰囲気のいい宿でした。浴室は殿方風呂と婦人風呂がありますが、どちらも時間帯と利用状況によっては貸切も可能になっています。また、24時間利用可能なのも温泉旅館らしいサービスです。まずは殿方風呂の方に入りました。わりと質素な脱衣所で、木造の棚にはカゴが並んでいます。浴室は小さな内湯ですが、側面いっぱいのガラス窓の外側はすぐ川になっていて、川の流れが目の前に見え開放的な感じがありました。ちょうどゴールデンウィークの雪解け時期だったので、川面は水量を増し轟々と激しく流れていて迫力満点でした。湯舟は岩造りになっていて、大人が3名ほどでちょうどいいぐらいの小ぢんまりとしたものです。角にある岩の湯口からは、湯がポタポタと滴り落ちるようにして注がれていて、掛け流しになっていました。湯口の上にはカエルの置物が鎮座していてとても愛嬌を感じます。湯はほとんど無色透明でツルツル感のある軽い感じの湯です。湯舟の脇には蛇口もあり、その上にはコップが用意されていました。蛇口をひねると冷たい水が注がれます。源泉なのかと思いましたが、宿の方に聞いたら「水道水です」とのことです。飲泉は湯口から直接汲んで飲むのだそうです。湯はほとんど無味無臭で特に目立った特長はありませんでした。もう一方の浴室もほぼ同じような造りですが、さらに一回りほど小さくした感じです。こちらは2人ぐらいで利用するのがちょうどいいぐらいの大きさでした。家庭的な雰囲気を持った宿ながらも贅沢な料理を良心的な料金で提供してくれるので、けっこうお勧めだと思います。
掲載: 2006/06/11
Data
- 所在地:群馬県利根郡水上町湯檜曽
- 源泉名:永楽荘源泉
- 入浴 :2006年5月
- 泉質 :単純温泉
- 泉温 :源泉51.6度
- PH :8.2
- 蒸発残留物:0.49g/kg
- 形態 :温泉旅館 男女別
- 効能 :神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばりなど
- 露天風呂:なし
- 開放度:☆☆
- 清潔度:☆☆☆
- 景色 :☆☆☆
- 総合評価:☆☆☆
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