長野県

しおざわおんせん・こうりんかく

塩沢温泉・高林閣

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塩沢温泉「高林閣」は、南軽井沢にある自家源泉を持つ温泉宿です。中軽井沢駅からはクルマで５分ほど、軽井沢タリアセンのある塩沢湖の目の前にあり、付近には美術館や博物館なども並ぶ観光地にあり、観光拠点としては最適な場所にあります。湖の前の道に看板があり、そこから入っていくとすぐに宿が見えます。館内には男女それぞれ２ヶ所ずつ浴場があり、趣向の違う湯舟を楽しむことができます。まずは玄関を入ってフロントのすぐ先にある浴室から入りました。脱衣所はわりと広めで、木造の棚が並ぶだけのとてもシンプルなタイプです。素朴な田舎の旅館といった雰囲気があります。ガラス戸を開けると内湯があり、その先に露天風呂があります。内湯は広々としていて、右手壁側にボディソープ、リンスインシャンプーの揃った洗い場が並び、左側奥には大きな湯舟がひつとあります。湯舟は角に岩を組んだ湯口がありますが、そこからドボドボと湯が注がれています。注がれている湯はほとんど無色透明なのですが、湯口の周りはクリーム色の堆積物でコーティングされていました。湯舟も広々としていて外壁側は大きなガラス窓になっているので、とても明るい雰囲気がありました。肌に触れるとツルツルと感じるとても柔らかいイメージの湯で、飲んでみるとなめらかな塩味がありました。注がれている湯はかなりぬる目で、体温より少し高い程度といった感じです。ぬるいので体が温まらないかと思ったらそうではなく、しばらく浸かっているとポカポカとしてきます。ゆっくりと入ろうと思ったらやはりこれぐらいの温度の方がいいのでしょうね。外には露天風呂が広がっています。大小の天然石を配した岩風呂になっていました。湯舟のまわりには背の高い大きな岩で取り囲まれていて、岩壁となっていました。そしてその岩壁の上部から滝のように岩を伝って湯が注がれています。露天の脇にはイスとテーブルが置かれた涼み場所もありました。露天は壁が高いので景色は眺められませんが、あまり狭苦しさは感じず、むしろダイナミックで開放感も感じます。もう一方の浴室は、廊下を奥へと進んだ途中の厨房の手前にあります。こちらはもう少し小ぢんまりとした感じです。内湯に入るとまずはちょっとした洗い場があり、そして小さなサウナがありました。左側は奥に広くなっていて、湯舟が二つ並んでいました。湯舟の手前側は源泉浴槽で、奥は加熱した浴槽になっているようです。源泉槽は角の湯口からボコボコと泡と音を立てながら、リズムも不規則に注がれています。湯口周辺では、独特の炭酸臭を強く感じました。湯舟の湯は軽く白濁している感じもあります。温度もかなりぬる目なので、いかにも源泉浴槽に入っているって気がしてきます。奥の湯舟は完全な無色透明で、加熱してあるため熱かったです。熱い湯で温まったらぬるい湯でゆっくりと入るのがのんびりと浸かれていいかもしれません。外側には露天風呂がありました。木造の壁に囲まれていて景色は見えませんが、岩風呂の湯舟と調和していてそんなに悪い雰囲気ではありません。こちらもぬる目の湯なので、じっくりと落ち着いて入ることができました。軽井沢というとミーハーでお洒落な街という雰囲気がありますが、本格的な温泉と落ち着いた宿が大人の魅力を感じさせてくれました。ちなみに料理も定評があるので宿泊してゆっくりするのがお勧めです。

掲載: 2006/06/17

Data

1. 所在地:長野県北佐久郡軽井沢町長倉
2. 入浴　:２００６年５月
3. 泉質 :ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩温泉
4. 泉温　:源泉37.5度
5. ＰＨ　:６．７５
6. 形態　:温泉旅館　男女別
7. 効能　:神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺など
8. 露天風呂:あり
9. 開放度:☆☆☆
10. 清潔度:☆☆☆☆
11. 気軽度:☆☆☆
12. 景色　:☆☆☆
13. 総合評価:☆☆☆